コルグは、インターネット動画配信システム「Live Extreme」において、空間オーディオ・フォーマット「Dolby Atmos」の配信に対応したことを発表した。
コルグが2020年9⽉に発表したインターネット動画配信システム「Live Extreme」は、オーディオ・クロックを配信システムの軸とした「オーディオ・ファースト思想」や、ロスレス/ハイレゾ・オーディオに対応した⾼い⾳質が好評を博し、これまでに100公演近くのコンサートやイベントの配信に採⽤されてきたという。
発表以降、配信フォーマットの拡張も続けており、2021年7⽉のアップデートで、最⼤7.1chのサラウンド⾳声配信にも対応したのをはじめ、2023年4⽉には「AURO-3D」(最⼤7.1.4ch)での配信を開始、Live Extreme Encoder最新版(v1.10)には、最⼤7.1.4ch⼊⼒に対応した「HPLバイノーラル・プロセッサ」を搭載し、空間オーディオ配信技術を強化してきた。
Live Extremeが新しく配信をサポートする「Dolby Atmos」は、⽶Dolby Laboratoriesが開発したオブジェクト・オーディオに基づく空間オーディオ記録再⽣⽅式で、Blu-ray Discをはじめ、映画や⾳楽のストリーミング・サービスで広く活⽤されている。
配信主催者は、動画ファイル(Apple ProRes)とともに、⾳声ファイル(マルチチャンネルWAV、またはBWF ADMファイル)をコルグに納品することで、コルグがストリーミング形式に変換したのち、Live Extremeの提携プラットフォームを通じて配信するという。
本サービスは、6⽉24⽇〜25⽇に東京国際フォーラムにて開催される「OTOTEN 2023」のコルグ・ブースにて、デモ・コンテンツとともに展⽰を行う。TESTSETの砂原良徳⽒が、Live Extremeのために制作したオリジナルの⽴体⾳響作品「Surround Speaker Test」のDolby Atmos版も、5.1.4chのスピーカー・セットアップにて公開予定としている。