パナソニックミュージアムは、ものづくりイズム館において、日本におけるテレビ放送開始70周年、薄型テレビ「ビエラ」発売20周年を記念し、テレビの誕生と進化をテーマにした企画展を、2023年7月1日から11月18日まで開催する。
同ミュージアムは、パナソニックグループの創業100周年を記念して、2018年3月7日にオープン。創業者・松下幸之助氏の経営観や人生観を伝える「松下幸之助歴史館」、創業以来の約550点の製品を揃えて、パナソニックグループのものづくりのDNAを伝える「ものづくりイズム館」などで構成されている。
本年、日本のテレビ放送は、1953年の白黒本放送開始から70周年を迎え、この機会に1926年に浜松高等工業学校(現・静岡大学工学部)の高柳健次郎教授が、世界で初めてブラウン管への「イ」の字の撮像に成功してから今日までのテレビの変遷を、実際の製品や資料で紹介する。
また、日本のテレビ放送史で最大の変革と言える、21世紀初頭のアナログ放送からデジタル放送への移行にも着目。テレビ受像機の買い替えを必要としたこの革命的移行が、なぜこの時期に起きたのか、どんな準備が必要だったのか、さらにパナソニックグループはどのような志で2003年の地上デジタル放送開始に合わせて薄型テレビ「ビエラ」を発売したのか。これらを当時の担当者たちの声をもとに深掘りするという。
見どころは以下の通り。
- 世界で初めてブラウン管に映した「イ」の字を実物展示
- テレビの進化と生活の変化を、エポックメイキングな製品と一緒に紹介
- テレビの技術から派生して成長した製品や事業を一覧表示 放送を見るテレビから、その映像を記録するビデオ、映像を撮るビデオカメラなどのAV製品はもとより、業務用プロジェクターやデジタルサイネージ、実装機などのB to B事業や車載事業へと、テレビ開発で培った諸技術が進化し、さまざまなビジネスに拡がっている様子を紹介する。
静岡大学・高柳記念未来技術創造館の協力のもと、公益財団法人 高柳健次郎財団が所蔵する「イ」の字を記した雲母版や、高柳健次郎氏の実験結果をまとめたアルバム、当時のブラウン管など、テレビのはじまりを物語る貴重な資料を実物展示。また、テレビの原理実験機で「イ」の字の撮像が体験できる。
テレビ放送開始に合わせて開発されたナショナルテレビ1号機から最新の「くらしスタイルシリーズ」まで、その時々で人々の生活に深く関わってきた大ヒット製品や話題を呼んだ製品の実物を、社会の動き、放送の変遷と合わせて紹介。2000年はじめのアナログからデジタルへの移行時に、何が起きていたのかも詳しく説明する。
- 【日程】2023年7月1日(土)~11月18日(土)
- 【催事名】企画展「夢の実現、テレビジョンが拓いた未来」
- 【場所】パナソニックミュージアム ものづくりイズム館
- 【お問い合わせ先】パナソニック ミュージアム TEL:06-6906-0106(受付時間 10時00分~17時00分)