Portrait Displays、SmallHDとのCalman Readyリファレンスモニターパートナーシップを発表

CalmanとSmallHDはネットワーク接続を介して通信し、SDカードを使用せずにLUTをディスプレイに送信可能

Portrait Displaysは、SmallHDとの提携を発表し、初のCalman Readyリファレンスモニター導入を発表した。同コラボレーションは、映画業界のプロフェッショナルのためのキャリブレーションプロセスに革命をもたらし、業界における重要なマイルストーンとなるという。

Calman Readyファミリーの一員として、SmallHDディスプレイはPortrait DisplaysのCalmanカラーキャリブレーションソフトウェアと直接通信する機能を備えている。シームレスな同接続により、Calmanの高度な機能を活用した迅速かつ正確なキャリブレーションが可能になるという。Calman Readyディスプレイはキャリブレーション時間を大幅に短縮し、効率的に正確な結果を提供する。SmallHDのエンジニアとの緊密な連携を通じて、同パートナーシップにより、映画市場向けに特別に設計された初のCalman Readyモニターファミリーが誕生した。

Portrait Displaysの定評があるAurora Color EngineとCalmanのパワーを活用することで、モニターのキャリブレーションプロセスは簡単かつ迅速になった。ペースの速いプロダクション環境では、時間が非常に重要な要素だが、SmallHDのCalman Readyモニターは、プロフェッショナルに最小限のダウンタイムを保証するという。

監督、撮影監督、DITが使用する現場モニターから始まるプロダクションチェーンのあらゆる段階で、Calmanの卓越したカラー精度を利用できるため、カラーグレーディングベイでリファレンスディスプレイのキャリブレーションを担当する技術者は、プロダクションプロセス全体を通じて一貫したカラー精度を達成できるようになった。

SmallHDのPageOS 5オペレーティングシステムは、Calmanとシームレスに統合されており、様々なモードでキャリブレーションをスケーリング可能。1回のキャリブレーションでSDRとHDRの両方のモードを導き出せるため、別々にキャリブレーションを行う必要がなく、異なる視聴シーンで一貫した色精度を確保できる。

Portrait Displays、SmallHDとのCalman Readyリファレンスモニターパートナーシップを発表

同パートナーシップにより提供されるCalmanのカスタマイズされたキャリブレーションワークフローにより、ユーザーは簡単に希望する結果を達成できるという。Calmanは、手頃な価格のPortrait Displays C6 HDR2000測色計を含む幅広いキャリブレーションツールとの互換性を提供し、プロフェッショナルのキャリブレーションハードウェアの選択に柔軟性をもたらす。

Portrait Displaysの社長兼CEOであるエリック・ブルム氏は、次のようにコメントしている。

ブルム氏:SmallHDを当社初のCalman Readyリファレンスモニターパートナーとして迎えられ、大変嬉しく思います。

このパートナーシップは重要なマイルストーンであり、CalmanのAutoCalワークフローの容易さにより、映画制作者は記録的な精度と効率でキャリブレーションを行うことで、撮影現場での時間を節約できます。

Portrait DisplaysとSmallHDのコラボレーションは、キャリブレーションされたモニターが制作ワークフロー全体を通して意図されたルックを正確に表現できるため、ルックマネージメントにおけるクリエイティブな自由度が広がるという。キャリブレーションされたモニターにルックアップテーブル(LUT)をロードすることで、撮影現場からポストプロダクションにいたるまで、クリエイティブチームの全メンバーが一貫した視覚的表現に基づいてカラークリティカルな決定を下すことが可能。

SmallHDのアナリティクス&カラーサイエンスディレクターであるマイケル・クレース氏は、次のようにコメントしている。

クレース氏:Calman Readyの統合ワークフローは、SmallHDのキャリブレーションプロセスを簡素化し、リミテッドレンジとフルレンジのソース、誤ったパッチサイズやLUTビット深度の設定など、よくあるキャリブレーションのミスをなくすのに役立ちます。正確なキャリブレーションは、外部パターンジェネレーターを使用することなく、わずか数分で行うことができます。

CalmanのSmallHDモニターキャリブレーションワークフローは、互換性のあるSmallHDモニターをキャリブレーションするためのステップバイステップのガイダンスを提供する。詳細は、こちら

Portrait DisplaysのシニアCalmanプロダクトマネージャーであるデビッド・エイブラムス氏は、次のようにコメントしている。

エイブラムス氏:Calmanの強みは、キャリブレーションという複雑な作業を簡素化する能力であり、SmallHDとの統合はその証です。

私たちは "SmallHD AutoCal"ワークフローを構築し、対応するSmallHDモニターをキャリブレーションするためのステップバイステップのガイドを提供することで、初心者でもプロフェッショナルでも、迅速かつ効率的に精度の高い結果を達成できるようにしました。

Calman 2023の最新リリース(v5.14.2)には、ユーザビリティの更新も含まれており、ユーザーのキャリブレーションエクスペリエンスがさらに強化されている。