Blackmagic Design導入事例:アルゼンチンの放送・ライブ配信会社「Otra Vuelta Broadcasting」の場合

Blackmagic Designによると、アルゼンチンの放送・ライブ配信会社「Otra Vuelta Broadcasting」が、Blackmagic URSA Broadcast G2カメラおよびATEM Constellation 8Kライブプロダクションスイッチャーを使用して、ブエノスアイレスの歴史あるパレルモ競馬場で行われたDJビザラップの完売コンサートで360°の制作を行ったという。

2007年以来、同社はライブプロダクション、スポーツ、eスポーツ、企業、政治イベントなどにおいて、マルチカムの放送サービスを提供している。常に最新の放送テクノロジーを探し求める同社は、ワークフローを改善し、Blackmagic Designの製品を導入することで、より高品質でシネマライクなルックを用いたプロダクションを予算内で提供できるようになった。これらの要素は、ビザラップのコンサートでは極めて重要だったという。

3日間に及んだ大規模なプロダクションとライブ配信が行われた同コンサートの舞台セットアップは独創性に溢れ、スクリーンに囲まれていたため、観客と配信を見ている視聴者は360°の没入感のあるコンサートに浸ることができた。これには、Blackmagic RAWを用いた6台のURSA Broadcast G2と5台のBlackmagic Pocket Cinema Camera 6K Proを含む16台のBlackmagic Designカメラとその他のカメラの合計23台が使用された。

Blackmagic Design導入事例:アルゼンチンの放送・ライブ配信会社「Otra Vuelta Broadcasting」の場合

ハビエル・デリチョッティ氏とともにOtra Vuelta Broadcastingのパートナーであるロドルフォ・セザッティ氏は、次のようにコメントしている。

セサッティ氏:3回にわたって行われたビザラップのコンサートのうち、2回を撮影し、3回目をDirecTV Goで放送しました。

ビザラップのコンサートは、目の覚めるような照明と舞台を囲むように配置した画面に映し出される映像で知られています。そういったことから、色をクリアに捉えられるシネマライクなカメラを使用することが極めて重要でした。

様々な角度からの映像を捉えるために、会場のあらゆる場所に設置されたカメラアームにURSA Broadcast G2がマウントされ、一方Pocket Cinema Camera 6K Proは、ビザラップのクローズアップを捉えるためにハンドヘルドで使用された。これにより、観客と視聴者がアーティストと共に舞台に立っているように感じられる映像が得られた。また、Pocket Cinema Camera 6K Proを持ったスタッフが会場の観客の間を歩き回り、コンサートの熱気とアドレナリンを捉えた。

セサッティ氏:観客だけでなく、自宅で配信を見ている視聴者に対しても、高品質のフッテージで極めて臨場感のある映像を提供できました。また、手頃な価格であるため、多数のカメラを配置できました。URSA Broadcast G2およびPocket Cinema Camera 6K Proで、4Kで撮影できたため、一貫性のある映像が得られたので大変助けられました。

Blackmagic Design導入事例:アルゼンチンの放送・ライブ配信会社「Otra Vuelta Broadcasting」の場合

コンサートで使用されたダイナミックな照明に関しては、2台のATEM Camera Control Panelを使用して、舞台上の照明の移り変わりに合わせてカメラのカラーを補正した。また、メインのミキシングにはATEM Constellation 8Kが使用された。会場は広く、URSA Broadcast G2とATEM Constellation 8Kの間は約300m離れていたので、それらを一本のファイバーケーブルで接続するために、Blackmagic Camera Fiber ConverterとBlackmagic Studio Fiber Converterが使用された。

セサッティ氏:コンサートは4Kマスターで収録する必要があり、同時にDirecTV Goでの生放送用に中継車にも送信されました。

ATEM Constellation 8Kではサブミックスを作成できるので、カメラのフィードをATEM Camera Control Panelに送信して、ライブでカラー調整を行いました。また、別のミックスがATEM 2 M/E Production Studio 4Kに送信され、そこからCCTV用の複数の信号を得ました。一部は直接、一部はビザラップのVJエリアで処理された信号でした。同じように、ATEM 8Kの24台のAUXを、ラック内のHyperDeckへの直接カメラ収録に使用しました。ATEM Constellation 8Kの4Kでのミキシング機能、サブミックス、Aux出力をフル活用しました。

さらに、ConstellationとURSAのインターコムのおかげで、ディレクター、カメラオペレーター、クレーン、ケーブルカム、その他のスタッフ間で簡単に連絡が取れました。

ここ数年、弊社は着実に成長を続けており、最先端のテクノロジーに対応していることは極めて重要な意味を持っています。今回のような大規模なプロダクションをBlackmagic Designの製品で制作できたことは、製品の質の高さと柔軟性を示しています。このようなダイナミックなコンサートを問題なく制作できたのはBlackmagic Designの機材のおかげです。それらの機材を使って、次は何ができるのか楽しみにしています。

Blackmagic Design導入事例:アルゼンチンの放送・ライブ配信会社「Otra Vuelta Broadcasting」の場合