ブラックマジックデザイン、「Blackmagic Studio Camera 4K Plus G2」発売。Studio Cameraに12-SDIを追加した新モデル
2023.09.15
Blackmagic Designはこの日、Blackmagic Studio Camera 4K Plus G2を発売した。希望小売価格は税込217,800円。
Blackmagic Studio Cameraは、コンパクトで可搬性に優れたデザインのボディに、大型のスタジオカメラと同じ機能を実装。デジタルフィルムカメラのダイナミックレンジおよびカラーサイエンスに対応しており、厳しい照明条件でもシネマライクなルックのイメージを得られるという。
センサーは25,600までのISOに対応しており、薄暗い屋内であってもシネマライクなイメージの作成が可能。トークバック、タリー、カメラコントロール、内蔵カラーコレクター、USBディスクへのBlackmagic RAW収録、ライブ配信など、高度な機能を搭載している。
Blackmagic Studio Cameraはライブプロダクション用に設計されているが、その用途はライブスイッチャーとの使用だけに止まらないという。USBディスクにBlackmagic RAWで収録できるので、三脚を使用するあらゆる状況で使用可能。7インチの大きなビューファインダーを搭載しているため、トーク番組、テレビ制作、ニュース番組、スポーツ、教育、会議でのプレゼンテーション、結婚式などでも活躍可能。サイドハンドルの付いた大画面の高輝度ディスプレイ、タッチスクリーン、物理的なコントロールなどにより被写体を簡単に追うことができ、長時間の撮影でも快適に使用できるという。
優れたセンサーとBlackmagicの第5世代カラーサイエンスの組み合わせにより、デジタルフィルムカメラと同じイメージングテクノロジーが得られるという。カラーコレクターはスイッチャーからコントロールすることも可能。13ストップのダイナミックレンジで、暗い黒から明るい白までキャプチャーできるので、カラーコレクションに最適としている。4Kモデルは3840×2160解像度、6Kモデルは6144×3456解像度に対応しており、HDおよびUltra HDでのプロダクションに最適だ。さらに、全モデルで23.98〜60fpsまでサポートする。
Blackmagic Studio CameraはポピュラーなEF/MFTレンズマウントを搭載しており、幅広い種類の低価格の写真用レンズと互換性を持っている。写真用レンズは高解像度の写真撮影用に設計されているため、高画質を実現可能としている。大型のスタジオカメラと同様に、オプションのFocus DemandおよびZoom Demandで三脚ハンドルからレンズを調整できるので、高度な放送用のB4レンズと同じ使い心地が得られるという。
民生用のカメラとは異なり、Blackmagic Studio Cameraは、SDIインターフェースにトークバック機能を内蔵しているので、スイッチャーオペレーターはライブイベントの最中にカメラマンと通信できる。ディレクターがカメラマンに対してショットの選択を指示できるので、すべてのカメラが同じショットを同時に撮影するなどの問題を防ぐことが可能。全モデルはスマートフォン用の3.5mmヘッドセットをサポートしており、Proモデルは標準的な5ピンXLRの放送ヘッドセットをサポートする。
Blackmagic Studio Cameraは高速USB-C拡張ポートを搭載しているため、外付けディスクへの収録、ネットワークを介したカメラコントロール、幅広い種類のアクセサリの接続が可能。外付けのUSBフラッシュディスクを接続すると、高品質の12-bit Blackmagic RAWファイルを収録でき、後から編集やカラーコレクションを行える。ディスクをコンピューターに移動するだけで作業できるので、ファイルのコピーに時間を割く必要がないという。
USB-C-イーサネットアダプターを追加することで、簡単に使えるREST APIを用いて、ネットワークでカメラをコントロールできる。また、ネットワークを介してカメラからファイルをコピーすることも可能だ。オプションのFocus DemandとZoom Demandを接続すると、大型のスタジオカメラと同様の完全なレンズコントロールを実行可能としている。
Blackmagic DesignのCEO、グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。
オリジナルのStudio Camera 4K PlusのHDMIを使用する放送スタイルのワークフローは、そのシンプルさから大変好評でしたが、大型スイッチャーに移行したい方々のために優れたオプションを作りたいと考えました。
この新モデルにSDIと3.5mmヘッドセットのトークバックのサポートを追加したのはそのためです。また、ネットワーク経由のシンプルなREST APIもサポートしたため、簡単に使用できるリモートカメラ・ソリューションにアクセスできます。この製品により、多くの方々がライブプロダクションにハイエンドの放送ワークフローを導入できます。弊社のお客様による作品を見るのが待ちきれません。