ジャパンマテリアル株式会社は、同社が取り扱うカナダMatrox社の新製品「Matrox ConvertIP」シリーズを2023年10月17日に発売する。
同製品は、変換機能とIP伝送機能を兼ね備えた放送・Pro AV向けエンコーダー・デコーダーシリーズ。高い柔軟性によりあらゆる環境でIP伝送を実現し、コスト効率の向上や拡張性の高いネットワークを実現する。また、同時発売の「Matrox ConductIP」は、「ConvertIP」と併用することで、あらゆる規模のAVネットワークにおけるコンテンツ配信を簡素化する。
Matrox ConvertIP
Matrox ConvertIPは、どんな環境でもIP伝送への移行を可能にする、柔軟性の高いエンコーダー・デコーダーシリーズ。HDMI・SDI・HDBaseTの映像信号をSMPTE ST 2110・JPEG-XS・IPMX・Colibriなどに相互変換し、IPネットワーク経由で超低遅延にて送受信できる。最大25Gbpsの接続をサポートし、SMPTE ST 2110を介した非圧縮4Kビデオの配信も可能だ。
1UハーフサイズおよびVESA対応でマウントしやすく、PoE+給電にも対応。ファンレス設計のスマートな筐体となっている。
製品特長
- SFPまたはRJ45での伝送に対応し、1G、2.5G、10G、25Gの各ネットワークをサポート
- 非圧縮または圧縮形式の動画、音声、補助データをネットワーク上のどこにでも伝送
- HDMI、SDI、HDBaseT搭載の各モデルをラインナップ(全6種)
- 1台を信号の送信(エンコーダー)/受信(デコーダー)のどちらにも設定可能
- 4K高解像度を超低遅延で伝送
- Pro AV向けコーデック(Colibri)使用により圧縮コンテンツを高品質伝送
- PoE+給電対応、ファンレス設計
- 1Uハーフサイズ、VESA対応でマウントしやすいコンパクトな筐体
- 操作しやすいWebベースのユーザーインターフェース設定画面
製品ラインナップ
放送事業向けSDIモデル | |
ConvertIP DRS(型番CIP-DRS) | 映像信号IF:12G-SDI IP伝送IF:RJ45x2(冗長構成) 伝送方式:圧縮 |
ConvertIP DSS(型番CIP-DSS) | 映像信号IF:12G-SDI IP伝送IF:SFPx2(冗長構成) 伝送方式:非圧縮(圧縮も可能) |
Pro AV向けHDMIモデル(IP to HDMIモニタリング) | |
ConvertIP SRH(型番CIP-SRH) | 映像信号IF:HDMI IP伝送IF:RJ45x1(非冗長) 伝送方式:圧縮 |
ConvertIP DRH(型番CIP-DRH) | 映像信号IF:HDMI IP伝送IF:RJ45x2(非冗長) 伝送方式:圧縮 |
ConvertIP DSH(型番CIP-DSH) | 映像信号IF:HDMI IP伝送IF:SFPx2(冗長構成) 伝送方式:非圧縮(圧縮も可能) |
ConvertIP SRST(型番CIP-SRST) | 映像信号IF:HDBaseT IP伝送IF:RJ45x1(非冗長) 伝送方式:圧縮 |
※オプションのJPEG-XSライセンス(型番:JPEG-XS-UPG)もある
Matrox ConductIP
IPネットワーク上のAMWA NMOS対応デバイスを包括管理
Matrox ConductIPは、AMWA NMOSをサポートするSMPTE ST 2110またはIPMX対応デバイスを検出し、監視、ルーティングを可能にする。ConvertIPとの併用で、あらゆる規模のAVネットワークでのコンテンツ配信を簡素化する。既存のブロードキャストもPro AV機器から変換された信号もまとめて管理できる。
製品特長
- NMOSが利用可能なSMPTE ST2110またはIPMX対応の全ての標準デバイスを検知、制御、監視
- Webブラウザ―からアクセス可能。見やすくて直感的なUI
- IPネットワーク上で複数デバイス管理。管理者権限設定やユーザー権限管理も可能
- 用途や環境に応じて柔軟に対応できるライセンスオプションを選択可能