株式会社朋栄は、2023年11月15日~17日の3日間、幕張メッセで開催されるメディア総合イベント「Inter BEE 2023」に4年振りに出展する(展示ホール5 ブースNo.5412)。
「Find Your Next Innovation」をメインテーマとして、大きく「MoI P ソリューション」「クラウドソリューション」「プレゼンテーション」の3つのカテゴリーに分け、製品を紹介する。
MoIPソリューションではソフトウェアデファインド製品をはじめ、スタジオサブ、ファイルベース制作、ネットワークマネージメントの各ソリューションを、クラウドソリューションでは会場外のデータセンターを連携させたリモートライブプロダクションや、ノンリニア編集、テロップ制作のクラウド制作環境など、制作現場の省力化・自動化にも取り組める多様な製品/ソリューションを展示する。また、オールインワン製品、アーカイブソリューション、取り扱い輸入製品等の展示も行う。
クラウドソリューション
リモートライブプロダクション
- クラウドコンソール ceacaa:
テロップ制作アプリケーションや編集アプリケーションをクラウド上で動作させる「コンソール機能」を提供。高速画面転送技術により、快適な制作環境を実現し、フレキシブルな制作ワークフローを構築する。- NLE on ceacaa:クラウド上でノンリニア編集が可能。Adobe PremiereProまたはEDIUS Cloudに対応
- Preview on ceacaa:NLE on ceacaaの編集画面やプレビュー画面を遠隔地から即時確認が可能。従来のリモート編集で難しかった細かい編集指示/即時確認/完成素材の確認をクラウドプレビューで実現。
- VWS on ceacaa:放送局内にあるオンプレミスのVWSテロップ制作システムと連携、共存。局内と同じインターフェース、同じ操作性でクラウド上でテロップ制作、校閲・確認、プレビューが可能。
- wasabi連携(VGI):朋栄関連会社であるビジュアル・グラフィックス株式会社(VGI)取り扱いの米Wasabi Technologiesが提供するAWS S3互換クラウドストレージを活用し、オンプレミス環境のMediaConcierge®と編集素材を共有し、編集上がりの素材を即座にプレイアウト。
- NTT西日本グループとの連携:
NTT西日本グループ様と協業し、西日本エリアから遠隔編集サービスの提供を開始。素材共有サーバー上のデータにクラウド環境からアクセス。遠隔地からのクラウドノンリニア編集を実現する。 - NTTデータセンターとの連携:
NTT西日本グループに協力してもらい、データセンター内に朋栄製品を設置。幕張メッセ会場から制御することで、オンプレミス環境、クラウド環境をシームレスに連携。- ポータブルビデオスイッチャー HVS-190S:HVS-NIF基盤によりNDI入出力の追加が可能な1M/Eビデオスイッチャー。SDIとNDIの混在利用も可能。
- バーチャルスタジオ/リアルタイムCGシステム VRCAM-NX2:SDI入出力、NDI入出力に対応。高品位なUnrealEngineのCGを背景映像として利用可能。カメラは最大4台まで対応し、カメラごとにセンサー連動またはバーチャルカメラのいずれかに対応。
- キャラクタージェネレーター EzV-410:1RUのラックマウント型筐体を採用。標準構成でHD2系統、または4K 1系統のテロップ送出が可能なキャラクタージェネレーター。
- MXFエンコーダー MXR-350:3G/HD-SDI入力信号から各種コーデックでファイル保存するエンコーダーのターンキー製品。高画質アーカイブや放送同録など様々な用途で使用可能。
MoIP ソリューション
ソフトウェアデファインド
- ソフトウェアデファインド・プロセッサー FA-1616:IP/12G※/6G/3G/HD-SDIや4Kに対応した最大32系統のプロセッサー。フレームシンクロナイザー機能やカラーコレクション機能に加え、アップ/ダウンコンバータやSDR/HDR変換機能など必要な機能をソフトウェアデファインドで追加可能。
※ 12G/6G対応は、16入出力中8入出力のみ
- ソフトウェアデファインド・プラットホーム:SDIおよびIPに対応したソフトウェアデファインド・プラットフォーム。ソフトウェアデファインドにより、DSK機能など数多くの機能を実現可能。システムに必要な機能を選択して、柔軟なシステム構築に対応。
- ソフトウェアデファインド・マルチサーバー MBP-1100VS:ビデオサーバー、テロップ送出機、バーチャルシステム送出機として利用可能な共通プラットフォーム。各種アプリケーションに応じたシステム構築が可能。
ブロードキャストコントローラー
ブロードキャストコントローラーソフトウェア SOM-200:SDI機器とMoIP機器の混在環境を制御するブロードキャストコントローラー機能、マルチベンダー環境でのネットワーク帯域制御/経路制御を行うネットワークコントローラー機能を提供。複数のセグメント/アイランド間のリソースシェアをNMOS標準規格にて実現する階層型RDS機能を提供。
スタジオサブ
- ビデオスイッチャー HVS-6000/6000M:全入出力が12G-SDIに対応し、全プロセスにおいて4K処理が可能なHDビデオスイッチャー。4K(UHD)/HDのいずれの運用においても、同一の入力数、M/E数、キーヤー数での利用を実現。オプションによりIP入出力にも対応可能。
制作環境
- ファイルベーストータルソリューション MediaConcierge:インジェスト、編集、送出、アーカイブまでのワークフローを一括管理するファイルベーストータルソリューション。ステージごとに使いやすいアプリケーションを提示。報道支援システムやOTCシステムなどの上位システムとの連携が可能。VGI取り扱いのクラウドストレージWasabiと連携したファイルの長期保管や、クラウドコンソールceacaaを活用した編集業務の実現も可能。
- MXFクリップサーバー MBP-210VS:HD-SDI信号とMPEG2 4:2:2コーデックによるMXFファイルの相互変換が可能。ハードウェアコーデック、SSD、リダンダント電源搭載により、安定した運用が可能。
その他新製品
ALL-IN-ONE
- オールインワンライブシステム FMP-1000:4RUサイズの筐体に、NDI入出力に対応した1M/Eビデオスイッチャー機能や最大64入力72出力が可能なルーティングスイッチャー機能、マルチビューワー機能、録画/再生、配信、ストレージ、DSK等様々な機能を搭載。
アーカイブソリューション
- LTOサーバー LTS-90:最新のLTO-9テープに対応するドライブを搭載したLTOサーバー。LTO-9テープの最大記憶容量18TB(非圧縮時)は、LTO-8テープ容量の1.5倍。最大転送速度300MB/秒(2.4Gbps)でデータ保存が可能。外付ドライブLTO-EU7を使用することにより、LTO-7/6/5テープからのマイグレーションにも対応。
イベント映像再生
- イベントプレイヤー IEP-500/500R:映像・静止画・音声ファイルを再生するPCベースのプレイヤー。スタジアムやイベント、コンサート会場、サイネージやオンラインセミナーなどで「素早く、簡単に、誰でも」映像送出が可能。ポン出しプレイヤーとしても使用可能。
輸入製品
- 小型モバイルトランスミッター Dejero EnGo 3/3s:優れた5Gパフォーマンスにより、どこからでもビデオとデータを確実に送信。出先でのパフォーマンスと生産性を最大化するGatewayモードを搭載。
- 4K UHD対応レシーバー Dejero WayPoint 3:複数のDejero送信機からIP接続を介して転送された最大4つのデータを同時に取り込みデコードするレシーバー。4K UHDの高品質映像の受信にも対応。1RUサイズの筐体で施設内の貴重なラックスペースを節約。
プレゼンーション
朋栄が取り組むMedia over IPソリューションとクラウドソリューション。朋栄が目指す次世代映像制作環境を、MoIP、クラウドの両面から紹介。局内/局外、本局/系列局、放送局/制作会社、放送局/競技場・イベント会場など、様々な制作拠点が連携していく次世代環境に向けた取り組みを紹介する。
テーマ A | シェアリングを促進させる Media over IP ソリューション |
テーマ B | オンプレミスとシームレスに 連携するクラウドソリューション |