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アスク・エムイーは、iodyne社のストレージ製品「Pro Data」の国内取り扱いを開始する。Pro Dataはプロフェッショナルな映像制作の現場で重要なアセットの管理を支える、革新的な技術を搭載。M1・M2 Mac向けの最速Thunderboltハブ兼ストレージであり、Thunderboltポートを搭載したすべての Macで動作する。革新的な速さと耐久性を備えており、柔軟で使いやすいストレージデバイスだという。

Pro Dataについて

ビデオ、フォトグラフィック、オーディオ業界のクリエイターやソフトウェア開発者など、プロフェッショナルな制作現場では高度に複雑化したプロジェクトに取り組むために、クラウドサービスと、超高速かつ信頼性の高いローカルストレージを併用する必要があるという。

そのためこの10年は、小型で高速の内蔵または外付けのSSDか、大容量でも処理速度の遅い大型のハードディスクRAIDアレイが主流だった。

しかし、特に複雑なプロジェクトの現場では、両タイプのストレージを1つの機材構成にまとめ、クラウドサービスやバックアップと併用できるソリューションが求められているという。

Pro Dataは、12基のNVMe SSDと4バス、8ポートのThunderbolt端子をひとつの洗練されたフォームファクターに統合した、初のオールNVMe/SSD Thunderbolt RAIDデバイスだとしている。

作業時間を短縮するだけでなく、ワークフローやセットアップの設計を見直し、重要なアセットをより簡単に保護することが可能となる。Pro Dataは最大5GB/sというThunderboltストレージ性能を備えている。

M1・M2 Macだけでなく、Thunderboltポートを搭載した全てのMacに対応した最速のThunderboltストレージだが、1年以内にWindowsのサポートも予定されている。

iodyneのThunderbolt NVMeマルチパスデザインにより、同製品で初めて、複数のThunderbolt接続を透過的に組み合わせ、大幅にパフォーマンスを向上できるようになったという。

制作したアセットは、トランザクション指向のRAID-6、チェックサム、常に有効なハードウェアエンクリプションを用いた暗号化など、非常に強力なエンタープライズ向けストレージデバイスにふさわしい方法で、常時シームレスに保護される。

容量は12TB、24TB、48TBの3モデル。現在の最新コンピューターに内蔵されているSSDの6 倍のストレージ容量に匹敵する。

iodyneに搭載された8 ポートのThunderbolt端子でデイジーチェーン接続を使えば、1台のコンピューターに複数のPro Dataデバイスを接続できるため、ほぼ無限に拡張させることができるという。

膨大な数の画像ファイル、4Kおよび8Kのビデオ解像度、何時間にもおよぶ音楽スコア、無数の写真コレクション、膨大なソフトウェアプロジェクトなどを扱うメディア関係者も、Pro Dataならすべてのアセットを保存できるとしている。

Pro Dataは既存のファイルシステムやアプリケーションとも互換性があり、最大4台までのコンピューターを同時接続が可能。また、設定可能なパスワードや、暗号化キー、RAIDレベル、ファイルシステムのフォーマットによって、独自のNVMe SSDストレージプールを個別のダイナミックコンテナに分割できる。

iodyneのStorage Handoffテクノロジーは、コンピューター間でのコンテナの受け渡しも簡易化する。ワンクリックで、ワークグループ内のコンピューター間でリアルタイムにデータを共有でき、コンテナ内のデータは、キー保存用ハードウェア Secure Enclave を使って暗号化処理される。

また、オプションでパスワードを追加して不正アクセスを防ぐことも可能だ。Pro Dataの使い勝手が良くかつ画期的な機能は、macOSのユーザーインターフェイスで管理できる。

修理に対応した設計

iodyne Pro Dataは、工業デザインへの配慮、製品技術、iodyne Cloud、無償の延長保証、修理マニュアルなどの提供によって、簡単に修理可能な設計となっている。

データストレージへの投資は、個々のコンピューターの耐用年数よりもはるかに長期に及ぶことを踏まえ、iodyne はこの独自設計を導入したという。

Pro Dataのサービスパネルは標準のネジ2本で取り外しが可能で、個々のSSDを簡単に保守交換が可能。iodyneのソフトウェアは、リモートでストレージの健康状態と寿命を監視し、iodyne Cloudに報告する。

必要に応じて交換用のパーツが自動発送され、ユーザーはデバイスを自分で修理できるようになっている。修理前から修理中、修理後まで、すべてのデータはトランザクションRAID-6によって保護され、自動的に更新および保護される。

日本での販売について

日本での販売開始に際して、iodyne社の共同社長Mike Shapiro氏は次のようにコメントしている。

Shapiro氏:iodyne社は、株式会社アスクが日本正規代理店となったことを、心より喜んで発表いたします。日本でのプロダクションおよびポストプロダクションコミュニティで高い評価を得るとともに、Softron、QTAKE、AJA といったプレミアムブランドでも成功を収めたアスク社は、Pro Dataの理想的な代理店です。

アスクとiodyneは、当社の重要な価値観を共有しています。お客様の支援に力を尽くし、お客様のワークフローを深く理解しています。アスクにiodyne社の思いを託すのは自然な選択であり、両社が1つのチームとなって、日本市場にも当社のサービスを提供できることを光栄に思います。