Blackmagic Designによると、武蔵野美術大学でBlackmagic Pocket Cinema Camera 6K ProやDaVinci Resolve Studio、そしてBlackmagic Cloudなど数多くのBlackmagic製品を活用しているという。同学映像学科の授業での共同制作ワークフローで、多くの生徒がBlackmagic Designワークフローでの映像制作を学んでいる。
武蔵野美術大学は、多様なアーティストや著名人を輩出している日本有数の美術大学だ。同学の映像学科ではBlackmagic Designのカメラなどを授業で使用している。
映像学科助手の多持大輔氏は次のようにコメントしている。
多持氏:カメラはBlackmagic Pocket Cinema 6Kを3台、その後Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K Proが発売されたタイミングで、たくさんの生徒が使えるように5台追加で導入しました。カメラの他にもVideo Assist 12Gの7インチのものが3台あります。また配信する授業やオープンキャンパスで配信を行うことがあってATEM Mini Pro ISOも導入しています。またDaVinci ResolveやBlackmagic Cloudも授業で使用しています。
Blackmagic CloudやシネマカメラであるBlackmagic Pocket Cinema Cameraの導入については、ドラマ制作のクラスを教えている岡太地氏の提案で実現したという。岡氏は次のようにコメントしている。
岡氏:8年ほどこちらで授業を受け持っていますが、当時の授業ではDSLRのカメラで動画を撮っていました。この授業では、スタジオで本格的なセットを建てて、生徒たちがグループ毎にそれぞれ役割を与えられてグループワークをしながら作品を作っていきます。生徒たちが映画作りを学ぶ上で実際の映画制作の現場と同じような経験ができるように授業でもシネマカメラを導入したいと思って、学生でも使いやすいPocket Cinema Cameraを提案しました。
多持氏:授業以外にも生徒たちが自主制作で作品を作るために機材の貸し出しを行っていますが、Pocket Cinema Cameraはかなり頻繁に使ってくれている印象があります。Blackmagicのカメラはコンパクトで機動性があるので、学生が1人、または少人数で撮影するのに適していますね。背面のスクリーンも見やすいので、外部モニターがなくても撮影できるので、最小限の機材で撮影できます。
岡氏が受け持つ授業ではまた、DaVinci ResolveとBlackmagic Cloudを使ったグループワークを実践している。
岡氏:Blackmagic Cloudが発表されて、早速その当時私が手がけていた縦型動画のドラマの制作に活用しました。学生と一緒にやるプロジェクトで、僕と当時学生だった子のダブル監督だったんです。週1回の配信でスケジュールもタイトだったので、その時に彼とBlackmagic Cloudでやり取りしながら、お互いに編集したものを合わせて完成させていました。その時にこれなら授業で取り入れられると感じて、今年の4月から使っています。
授業では5グループに分かれてチームを作り、学生が役割を与えられて1つの作品を作っていく。各チームでプロジェクトライブラリを作って、共同で編集作業をするという。
岡氏:たくさんの生徒が編集に関われることはいいことですね。自分の編集したものをすぐに見てもらえて、それに対して意見交換をして、さらにいいものにする。また、DaVinci Resolveを使うと編集が完全に終わってピクチャーロックするまで音が張り付けられない、といった制約がなくて同時進行でカラーグレーディングでも音声作業でも進められるのはすごくメリットですね。かなり時間の短縮になりました。
今回、音声編集もFairlightを使ったんですが、今まで使っていたシステムと比較してもできないことはほぼないと判断して授業で採用しました。こちらも音の作業をしながら、編集(映像)にすぐに戻れるので効率的に作業できました。
授業以外でも、仕事としていろいろな人たちとBlackmagic Cloudを使っています。他社の編集ソフトのクラウドを使って、その経験からクラウドワークフローに懐疑的だった人たちがBlackmagic Cloudを使うと、編集の反映スピードがかなり早いので喜ばれますね。Presentationsの機能もコミュニケーションツールとして優れています。クライアントからのコメントをもらってすぐに修正を反映できて、ビデオチャットで話をしながらさらに修正をすることもできます。