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Varjoは、最先端の次世代VR/MRヘッドセット「XR-4」、「XR-4 Focal Edition」、「XR-4 Secure Edition」を発表した。

Varjo XR-4シリーズは最高クラスの解像度を誇るディスプレイ、フォービエイテッドキャプチャーストリーム、先進のLiDAR深度センシング、およびカメラセンサーの融合により、人間の眼の機能を模倣するこれらの要素が組み合わさることで自然な視界とほとんど区別がつかないVR/MR体験を提供するとしている。

Varjoの第4世代ヘッドセットは、個人向けエンターテインメントのユースケースに対応する一般消費者向けヘッドセットの水準を大きく超え、最高レベルの視覚的忠実度とパフォーマンスを求める企業ユーザーに深く没入感のあるVR/XR体験を提供するように設計されているという。

現在Fortune100社のうち25%以上がVarjoのテクノロジーを使用しており、宇宙飛行士やパイロットのトレーニング、自動車生産スケジュールの大幅な短縮、医療技術のブレークスルー、建築家やデザイナー向けの3Dビジュアライゼーションなどに活用されている。

NVIDIA GPUでの動作に最適化され、NVIDIA Omniverseに統合されたXR-4シリーズは、開発者と企業ユーザーにフォトリアルなシーンのレンダリングとMRでのレイトレーシングを可能にする。これらの技術の組み合わせは他社製HMDで利用されることが比較的多い「モバイルSoC」で達成できる計算能力を超えて、開発者にとってはゲームチェンジャーだとしている。

Unreal EngineやUnityを含む100を超えるサードパーティPCアプリケーションと3DエンジンからなるVarjo対応ソフトウェアエコシステムは、トレーニングとシミュレーション、設計とエンジニアリング、ヘルスケアなどにわたる世界で要求の厳しいワークフローにXR-4シリーズを統合する。

VarjoのチーフプロダクトオフィサーのPatrick Wyatt氏は、次のようにコメントしている。

Wyatt氏:MRの採用が急速に拡大する中、新しいXR-4シリーズによって人間の視覚とコンピュータビジョンのギャップを埋めることで業界を前進させられることに誇りを持っています。

過去5年間、最も先進的なコンピューティングパワーが最高の没入型XRと企業ユーザーの手に入ると真のイノベーションが生まれることをVarjoの顧客は実証してきました。XR-4シリーズの技術的なブレークスルーによって開発されるアプリケーションを見るのが待ち切れません。

Varjoによると、同社は市場に高解像度視線オートフォーカスによるMRのカメラパススルー機能をもたらした最初のVR/XRデバイス企業だ。オートフォーカスカメラは人間の眼の挙動を模倣し、ミッションクリティカルな作業に必要な人間の鋭敏さに合わせるという。

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XR-4シリーズの主な特徴

(以下、プレスリリースより引用)

  • デュアル4K×4K(3840×3744)ディスプレイの解像度は51PPD、前世代機と比較して50%広くなった120°×105°の広い視野、従来比2倍(200nit)の輝度を持ちDCI-P3色域表示96%に対応
  • 業界最高レベルの忠実度を持つデュアル20メガピクセルカメラによるフォトリアリスティックなビデオパススルーMR
  • 新しくなった環境光センサーによってLiDARの解像度がXR-3比で8倍向上し、実際の要素と仮想の要素を従来以上にシームレスに混在させることが可能に
  • ノイズキャンセリングマイクとDTS 3D空間オーディオ対応スピーカーを内蔵
  • インサイド-アウト トラッキングを本体に内蔵
  • 新たにVarjoコントローラーを同梱。高い触感の没入感を提供し、セットアップの複雑さとコストを削減
  • NVIDIA RTX Ada世代 GPU推奨、OpenUSDに基づくアプリケーションを開発するためのプラットフォームであるNVIDIA Omniverseに統合
  • Varjo Reality Cloudでのシームレスなクラウドストリーミング、シェア、コラボレーションを最適化して、組織全体で没入型3Dワークフローを合理化
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XR-4 Focal Edition

XR-4 Focal EditionにはXR-4のすべての機能が備わり、更に視線オートフォーカスカメラとパイロットトレーニングおよびその他の「操縦席系」のユースケース向けにさらに最適化されたカメラの解像度が提供される。

XR-4 Secure Edition

XR-4 Secure Editionは業務用フライトシミュレータなどに最適化されたモデル。政府および国防のニーズに応えるためエンタープライズレベルのセキュリティ要件に準拠している。

オフラインで利用可能な「Secure Edition」は、XR-4およびXR-4 Focal Editionの両モデルに設定され、TAAコンプライアント/非RFでありフィンランドで組み立てられている。

VarjoはXR-4 Secure Editionのための専用の製造ラインをフィンランド エスポーの新施設に設け、セキュアな製造能力を拡充。製造ラインは12月に運用を開始するという。