Blackmagic Design導入事例:ケーブルテレビ局「株式会社Goolight」の場合

Blackmagic Designによると、長野県のケーブルテレビ局である株式会社Goolight(以下:Goolight)が、ATEM 4 M/E Broadcast Studio 4KやHyperDeck Extreme 8K HDRなど数多くのBlackmagic製品を導入し、4K60P対応のスタジオを運用しているという。

Goolightは長野県の須坂市、小布施町、高山村をサービスエリアとするケーブルテレビ局。テレビ事業以外にもインターネットや電話や電気事業などの様々なサービスを提供しており、地域のインフラを支えている。同社では、ケーブルテレビ事業でのスタジオ機材の更新のため、2023年に大幅なスタジオの更新を行った。この更新により、同社は長野県初の4K対応のスタジオを運営するケーブルテレビ局となった。

同社メディア推進本部部長 山岸慎治氏は、次のようにコメントしている。

山岸氏:旧スタジオの機材が10年以上経ち、ちょうど更新の時期であったことと、地元行政と官民連携で本社がある須坂駅前のビルに新しい賑わい創出の施設を建設することになり、そこにスタジオも併設することで地域の方と共に情報発信をしていこうということで、新たにオープンなスタジオを作ることになりました。

Blackmagic Design導入事例:ケーブルテレビ局「株式会社Goolight」の場合

メインのスイッチャーとしてATEM 4 M/E Broadcast Studio 4KとコントロールパネルのATEM 1 M/E Advanced Panel、ルーターにはSmart Videohub 12G 40×40とVideohub Master Controlを導入。また収録や再生用にHyperDeck Studio 4K Pro、HyperDeck Extreme 8K HDR、HyperDeck Extreme Controlが使用されている。スタジオのモニタリング用には複数のSmartView 4Kが設置されており、信号変換用にTeranex AVコンバーターも導入されている。

山岸氏:更新にあたっては、将来的に必要になることを考えて4K60P化に対応したスタジオにする必要がありました。さらにコスト面でも導入しやすい点も重要でした。その点を踏まえてBlackmagic Designの製品をメインの機材として導入することになりました。いろいろなことに使えるスタジオにしたいということで、放送から配信まで行えるスタジオになっています。

また同社のスタジオがあるビルは須坂駅前という立地から、地域の人々が集まる場となっている。地域の行政と民間セクターが連携し、新たな賑わいを生み出す施設作りを目指したという。

ライブ配信など様々な情報発信の場所にしたいという思いから、配信用途としてBlackmagic Pocket Cinema Camera 4K、Blackmagic Video Assist 7" 12G HDRモニター/レコーダー、Micro Studio Camera 4K Pro、ATEM Television Studio HDスイッチャー、HyperDeck Studio Mini HD、Web Presenter HDといった製品が導入されており、同社が機材管理やオペレーションを担当している。

Blackmagic Design導入事例:ケーブルテレビ局「株式会社Goolight」の場合

山岸氏:このスタジオと同じフロアには弊社が須坂市の指定管理者として運営する子育て支援センターやキッチンスタジオ、コワーキングスペースなどがあります。そういった場所からの配信もできるように可搬性のあるラックに機材を設置して、いつでも使えるようになっています。今後は須坂市とも連携して地域の学生たちの教育にも貢献できるようにしたいと考えています。

技術を担当する同社メディア推進本部放送制作課 村石隼人氏は、次のようにコメントしている。

村石氏:ATEM Miniスイッチャーなどは以前から使用していましたが、今回の新スタジオに導入したATEM 4 M/E Broadcast Studio 4Kもスイッチャーの基本的な知識があればマニュアルも見なくても、すぐに使いこなすことができます。

ATEMのソフトウェアも使えばさらに自由度が上がって、やりたいことがすごく簡単にできるスイッチャーです。スタッフが少ないのでワンマンでのオペレーションでもやりやすいので助かっています。さらにPCを繋ぐと複数人で作業もできるので、ワンマンから大規模なオペレーションまで対応しやすく幅広く使える点もメリットですね。

同社では、地域の選挙番組やお祭りなどの中継や週1回放送しているニュース番組の収録などでスタジオを活用している。

村石氏:HyperDeckレコーダーは映像出しや、中継の際にバックアップとして収録するときにも使っています。HyperDeck Extreme 8K HDRは、スコープが内蔵されているので、デッキから波形を確認できるのがいいですね。HyperDeck Extreme Controlは、放送局デッキ仕様に設計されているので使いやすいです。

ATEMスイッチャーやVideohubルーターなどBlackmagic全般にいえることですが、わかりやすいインターフェースなので、はじめてでも戸惑うことなく使えます。また、Teranex AVに関しては、どんな信号を送るか気にすることなく、Teranexがすぐに変換してくれるので、何かあってもこれに通せばなんとかなるという安心感がありますね。

Blackmagic Design導入事例:ケーブルテレビ局「株式会社Goolight」の場合