NANLUXは、2024年2月にロンドンで開催されるBSC ExpoでEvokeシリーズとDynoシリーズのLED照明を展示する。10kWのタングステンや4kWのHMI照明器具の代用品として、ギャファーや撮影監督に利用されている「Evoke 2400B LED」スポットライトも展示される。
新しいモーターライズドフレネルレンズ「FL-35E」
Evoke2400Bの実用性をさらに高めるため、Nanluxは新しいモーターライズドフレネルレンズ「FL-35E」を開発した。FL-35Eは優れた光学性能と15°~46°のビーム角を持つNLマウント光学部品。
同レンズは、Evoke 2400Bに搭載されたNANLUXのNLマウントの電子接点を介して作動する精密な電動調整機能を装備。NANLINK APP、有線コントローラー、DMXコンソールを使ってレンズの遠隔操作を可能とする。また、物理的なボタンを使ってフィクスチャー自体のモーターをコントロールするオプションも準備されている。
FL-35Eは、追加サポートなしでEvoke 2400BのNLマウントに直接接続が可能。同レンズの重量は10kg、寸法は430.38×490.15×330.3mm。
Evoke 2400BとFL-35Eの組み合わせは、映画やテレビ制作における照明制御の基準を再定義するものとなるという。FL-35Eの価格と入手方法についての詳細は、近日中に公表される予定。
新しいリフレクターオプション
フレネルレンズに加え、NANLUXはEvoke 2400B用の2つの新しいリフレクターオプションも展示。オプションの新しい30°から60°のリフレクターは、ライトに同梱されている既存の45°リフレクターに追加される。3つのリフレクターを組み合わせることで、ビームの角度、強度、照射角度をコントロールするための簡単なオプションが提供される。
Evoke 2400Bについて
Evoke 2400Bは、家庭用コンセントで使用可能な2400Wの照明器具で、その高効率により、壁から引き出される1ワットあたりの出力が最大化される。
非常に明るいだけでなく、2700~6500KのCCT範囲でグリーン・マゼンタ・シフトを調整できるため、他メーカーの照明器具とのシームレスな互換性が保証される。
ライトヘッドと電源の両方に耐久性のあるIP55耐候性ハウジングを採用し、マグネシウム合金を使用することで、Evoke 2400Bは、同等の出力を持つ他のモデルと比較して軽量なフォームファクターを維持しながら、高出力を実現しているという。
電子接点の搭載により、Evoke 2400Bが使用中の特定のモディファイアを識別できるモディファイア認識機能が可能になった。同機能により、熱レベルの上昇による潜在的な損傷からフィクスチャーとアクセサリーの両方を保護し、安全性を確保する。
Evoke 2400Bの主な特徴
- 超高輝度41,910lux @3M(5600K、45°リフレクター使用時)
- 0.1%刻みで2,700K~6,500KのCCT範囲(G/M±80)
- 卓越した演色性:CRI/TLCI平均96/97、TM-30 Rf/Rg平均95/100、SSI 3200K:84/5600K:74
- 4つのファンモード:スマート、フルスピード、低速、オフ
- 2つの出力モード:最大出力と一定出力
- カスタマイズ可能な12種類の内蔵エフェクト
- モディファイア認識機能用電子接点搭載
- 包括的な有線および無線制御方法:オンボード、Nanlinkアプリ、リモートコントローラー、DMX/RDM、Art-Net/sACN、LumenRadio CRMX
※標準キットには、リフレクター、バードア、専用フライトケースが含まれる。