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パナソニック コネクト株式会社は、パナソニックのデジタルサイネージソリューション「AcroSign」に対応したチューナー搭載コントローラー(型番:EM-JDSSC8TVA)を2024年3月1日に発売する。希望小売価格はオープン。

背景

昨今、自治体や公共エリア、駅・空港などの様々な業界で、案内や広告などの情報伝達に使用しているデジタルサイネージを活用して、テレビや自主放送の中継映像を利用したリアルタイムの情報発信ニーズが高まっている。

例えば、地震や台風の接近、洪水など災害発生時には、テレビの緊急ニュースを利用した防災目的のリアルタイムな情報発信で避難情報や注意喚起をするニーズや、自主放送システムを利用した中継映像(河川監視カメラ、スポーツイベント、公営競技場、議会中継など)を施設内に放映するニーズなど、デジタルサイネージを利用した情報発信の用途が拡大している。

一方でこれらの用途を実現するためには、地上デジタル放送やケーブルテレビ放送、自主放送をデジタルサイネージに表示する必要があるため、従来のシステムでは、サイネージコントローラーとは別に専用のテレビチューナーが必要となり、設置場所の制限やコストの増加、リモートでの運用方法などが課題となっていた。

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自主放送イメージ

そこで同社は、テレビ放送受信機能とデジタルサイネージ機能を一体化、かつ従来と比べて省スペース・省コストを実現するチューナー搭載コントローラーの新モデルを開発した。

主な特長

「デジタルサイネージ」と「テレビ放送」を1台2役で、効果的な情報発信を実現

デジタルサイネージソリューション「AcroSign」対応コントローラーに、テレビチューナーを搭載することで、平常時には「デジタルサイネージ」、地震や台風・洪水などの緊急時等には「テレビ放送」として1台で2つの役割を、省スペース・省コストで実現。これにより、平常時の情報伝達、広告・販促情報の提供から、緊急時には災害の最新被害状況や避難に有効な情報展開まで、効果的に発信することが可能だという。

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平常時は「サイネージ」緊急時は「テレビ放送」効果的な情報発信が可能

縦型画面でのテレビ放送表示も有効に活用

従来、縦型のサイネージにテレビ放送を表示する際はアスペクト比の違いから上下に黒帯のデッドスペースが生まれていたが、サイネージ用の静止画やHTMLにテレビ放送を重畳表示する新機能によって、縦型サイネージでも横長のテレビ放送を表示しながらディスプレイ全面を有効に活用できる情報発信が可能になった。

例えば、テレビ画面の表示と同時にQRコードを表示することで、自治体のWEBサイトに誘導するなどの活用もできる。

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サイネージに多い縦型設置で「放送」を放映する場合も黒帯を出さずに表示が可能

スケジュール登録やサイネージと放送の切り替えがリモートで簡単に

デジタルサイネージソリューションAcroSign対応により、ネットワーク経由でサイネージコンテンツとテレビ放送の放映スケジュールの管理・運用や切り替えを、リモートでも簡単に操作ができる。

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さらに、緊急でテレビ放送を表示したい場合は、サイネージ端末の前でテレビのリモコンを操作することでも、サイネージとテレビ放送を簡単に切り替えることができる。また、緊急警報放送(EWS:Emergency Warning System)を受信すると自動的に緊急警報放送に切り換えることも可能。これにより、例えば災害発生時に現地に行けない、切り替え作業に時間が割けないなどの場合でも、運用者の負荷を軽減しながら迅速に情報提供ができるようになるとしている。