JVCは、2024年4月14日から4月17日にラスベガスで開催されるNAB 2024(ブース番号:C4720)において、受賞歴のある「KY-PZ510」および「KY-PZ510N」CONNECTED CAM PTZカメラのファームウェアバージョン3をリリースする。同無償アップデートにより、ユーザーは、標準、エリア、ステージ、ワイドエリア、微調整オプションを含む、5つの異なる設定の自動追跡にアクセスできるようになった。同ファームウェアにより、ユーザーは露出、色、画像などのプリセットを設定できるようになり、NDI対応のすべてのJVC PTZカメラで同機能がリリースされる。

JVC副社長のジョセフ・ダミーコ氏は、次のようにコメントしている。

ダミーコ氏:受賞歴のあるKY-PZ510シリーズPTZカメラの強化された自動追尾機能は、一人の人物を追尾するように設計されており、講師や牧師、特定の個人など、視野内の複数の人物の中から一人を選択するために使用することができます。

この最新のファームウェアアップデートは、教室、企業、礼拝堂などに理想的なこれらの機能によってもたらされる創造的な可能性をさらに高めることを目的としています。

この最新のソリューションをNAB2024の参加者に紹介できることを楽しみにしています。

JVC、NAB 2024で「KY-PZ510 PTZ」カメラシリーズ・ファームウェアバージョン3公開[NAB 2024]
KY-PZ510
JVC、NAB 2024で「KY-PZ510 PTZ」カメラシリーズ・ファームウェアバージョン3公開[NAB 2024]
KY-PZ510N

同最新機能により、ユーザーは「標準」設定を使用して、トラッキングシステムの指定位置設定、ヘッドルームの調整、上半身や胸の上などの被写体のフレーミングオプションの指示ができるようになる。また、"垂直"アライメント設定により、プレゼンターの上方のスペース量が調節可能。さらに、新しい「エリア」設定では、ユーザーが視野の中から、話し手がそのスペースを離れない限りカメラが静止するエリアを指定できる。同機能により、複数のスペースの設定が可能。

「ステージ」はKY-PZ510シリーズカメラの左右のパン境界を設定し、「ワイドエリア」はステージの中央に集中した固定カメラのポジショニングを設定する。これにより、被写体が外側の境界線を越えて移動した場合、「標準」自動追尾が作動しながらも、動きの邪魔を最小限に抑えることができる。新しいファームウェアには「ファインアジャストメント」モードが含まれており、最大6秒間の間にカメラが被写体のフレーミングをあらかじめ設定された位置に調整する。

JVC RM-LP100リモートカメラコントローラーおよびWebインターフェース用の無償ファームウェアアップデートも提供され、Web API経由でカメラの自動追尾コマンドを送信可能となった。さらに、自動追尾モードでは、コントローラーを使用して、デバイスのシンプルな左/右レバーを使用して、個別の選択や追尾のオン/オフ設定ができる。

JVC、NAB 2024で「KY-PZ510 PTZ」カメラシリーズ・ファームウェアバージョン3公開[NAB 2024]
RM-LP100

KY-PZ510シリーズは、水平画角80°、焦点距離21.8~261.8mmと超広角で、VITC(Vertical Interval Time Code)とNTP(Network Time Protocol)を搭載しており、マルチカメラの同期が可能。最新のHEVC技術を採用し、インターネットを介したリモートプロダクション(REMI)向けに、より低いビットレートで高品質な映像を保証するという。また、KY-PZ510NはNDI、SRT、RTMPSの同時出力が可能で、ローカル/リモートのハイブリッドワークフローに対応し、世界で最も普及しているCDNに最高品質の配信を実現するという。

同アップデートに伴い、JVCは露出、色、画像、PTZ設定の新しいプリセットオプションもリリース。これらの機能は、KY-PZ400NとKY-PZ200シリーズを含むNDI対応のすべてのJVC PTZカメラで利用可能で、それぞれの無償ファームウェアアップデートでNDIバージョン5にアップグレードされている。