ライカカメラ社のMレンズは、世界最高峰のレンズとして高く評価されている「ライカ ズミルックスM f1.4/35mm」の特別限定モデルとなる「ライカ ズミルックスM f1.4/35mm ブラック」を2024年3月25日に発売する。今回はパッケージも最初期モデルを彷彿させるヴィンテージライクなデザインとなっており、レンズコンテナ、オリジナルのレンズフード、丸型レンズフード(E46用のフィルターねじを装備)が付属する。
今回発売される「ライカ ズミルックスM f1.4/35mm ブラック」は、1961年に登場した最初期のモデルをベースに、ブラックアルマイト仕上げと「スチールリム」の通称で知られるシルバーカラーのステンレス製フロントリングを採用した特別なデザインを特徴とする。また、化粧リングには「LEITZ WETZLAR」の文字が、レンズ鏡筒には限定モデルとしての特別なシリアルナンバーが刻印されている。フォーカスロックボタンは真鍮製のブラックペイント仕上げとなっており、使い込むほどにペイントが摩耗し独特な風合いが備わっていくという。
フォーカスリングの数字や文字は最初期モデルのデザインがベースになっており、さらに距離目盛のフィート(ホワイト)とメートル(レッド)の数字は、シルバーカラーの「ライカ ズミルックスM f1.4/35mm」とはカラーリングを入れ替えた仕様となっている。
描写性能についてはシルバーカラーの復刻版「ライカ ズミルックスM f1.4/35mm」と同様、絞り開放で撮影すればやわらかいボケ味が得られる。その魅力的なボケの効果から、「ライカ ズミルックスM f1.4/35mm」は“True King of Bokeh(ボケの王様)”の異名でも呼ばれているという。F2.8まで絞り込めば、きわめてシャープで歪曲収差もない端正な描写が得られる。その描写は現代に求められる高い画質レベルにも十分に達しているという。