ネットギアとパナソニック、SMPTE ST 2110のテストおよび互換性に関する相互パートナーシップを締結メイン画像

NETGEARの日本法人、ネットギアジャパン合同会社は、ライブプロダクション用のIT/IPプラットフォーム KAIROSにおけるパナソニックコネクトとの相互パートナーシップ締結を発表した。

KAIROSは放送、大画面ディスプレイ演出、ライブ配信向けの制約のないコンテンツ表現を可能にするライブプロダクション用のIT/IPプラットフォーム。KAIROSは標準のベースバンドおよびストリーミング接続にST 2110を追加し、GPU/CPU処理のコンテンツ作成の柔軟性と、これまでにない入出力の拡張性を提供している。ユーザーは直感的なレイヤーベースのインターフェースをもとに、迅速かつパワフルなコンテンツ作成を行うことが可能。

ネットギアのM4250、M4300、M4350、M4500シリーズのマネージドネットワークスイッチは、業界ではユニークなAV指向のインターフェースを備えており、専門的なITネットワーク用語などの複雑なメニューをすべて取り除き、NETGEAR AV OSのシンプルかつAVフレンドリーなテンプレートベースにてスイッチの設定が可能としている。この最適化されたワークフローにより、放送およびProAVのインテグレーターやユーザーは正しいネットワーク設定をもとにシステムセットアップに取り組むことができるようになっている。また、通常必要になるネットワークスイッチ設定に関連する長時間のトレーニングや知識、その他複雑なセットアップ手順の短縮も可能となる。

M4350シリーズは、冗長電源、ポートあたり最大90WのPower over Ethernet(PoE)、超静音ファン設計、NETGEAR Engageコントローラによる簡単なセットアップを備えたエンタープライズクラスのハードウェアにこのシンプルさを取り入れている。また、NETGEAR AV OSには、AVB、Dante、AES67、NDI4/NDI5、NVX、AMX、Q-SYS、ZeeVee、Aurora Multimedia、Kramer、Atlona、LibAV、Visionary、SDVoEなど、主要なオーディオ、ビデオ、照明プロトコルにおけるプロファイルが事前に設定されているのも大きな特徴としている。今回、KAIROSとの検証及び互換対象となるSMPTE ST 2110に対応したM4350シリーズのモデルは、10Gから100GのポートとPTP同期を備えたVSM4320Cモデル及びXSM4344Cモデルとなる。

ネットギアのAPACセールスVPであるGraeme McLindin氏は次のようにコメントしている。

今回ネットギアがブロードキャスト市場へ参入するあたり、このKAIROSアライアンスパートナーシップ締結にはこれ以上ない期待を持っております。当社ブロードキャスト/ProAV専用設計ネットワークスイッチにはSMPTE ST 2110設定がプリセットされており、KAIROSユーザーにシンプルかつスピーディーな設定・設置プロセスを提供することができます。

パナソニックコネクト株式会社 KAIROSアライアンスパートナーズのチームマネージャーである藤本景之氏は次のようにコメントしている。

ネットギアをKAIROSアライアンスパートナーに迎えることを発表でき嬉しく思います。当社とのコラボレーションを通じ、テンプレートベースの設定が可能でユーザーフレンドリーなデザインを特徴とするM4350シリーズによって、映像制作市場におけるSMPTE ST 2110の新たなビジネス機会が広がることを期待しています。