Magewell、NAB2024で「Director Mini 」展示。バージョン2.4にアップデート

Magewellは、4月14日から17日までラスベガスで開催されるNAB 2024に出展する。同社ブース（ブース番号：C6816）でバージョン2.4にアップデートされた「Director Mini」を展示する。

Director Miniは、マルチ入力スイッチング、グラフィックス、ストリーミング、レコーディング、モニタリングを1台のコンパクトなデバイスに統合した完全なポータブル制作・ストリーミングシステム。直感的なタッチスクリーンインターフェースとコンパニオンモバイルアプリにより、魅力的なマルチカメラコンテンツを簡単に制作することができる。

同アップデートにより、インスタント・リプレイ、HTMLグラフィックス・プラットフォームのライブ・サポート、ネットワーク・ボンディングなど、20以上の新機能の追加と機能拡張が行われた。

Director Mini 2.4は、無料のファームウェア・アップデートとして入手可能。

デュアルチャンネル・インスタントリプレイ

今回の追加機能の目玉は、デュアルチャンネル・インスタントリプレイだという。

Director Miniのプログラム出力、HDMI、USB、NDI入力から2つのリプレイを同時にキャプチャー可能。リプレイは、ユーザー指定のスティンガートランジションで、個別に、または横に並べて、フルスピードまたはスローモーションで再生することができ、ハイライト録画として保存して後で使用することもできる。

新しいHTMLグラフィックスサポート

同サポートにより、ユーザー指定のWebページをDirector Miniのグラフィックオーバーレイとして使用可能。ほぼすべてのWebページをプロダクションに組み込むことができるが、カスタムスコアボード、ニュース、選挙グラフィックなど、HTMLベースのオーバーレイをリアルタイムで生成するライブグラフィックスプラットフォームと併用することで、同機能の真価が発揮されるという。

Speedifyの技術を使用したネットワーク・ボンディング機能ベータ版搭載

Director Mini2.4は、Speedifyの技術を使用したネットワーク・ボンディング機能のベータ版も搭載。同機能は、利用可能なすべてのインターネット接続（有線Ethernet、Wi-Fi、オプションのUSBセルラーモデムを含む）を組み合わせ、ストリーミングのネットワーク性能と信頼性を最適化する。ユーザーは、Speedifyの世界各地にあるボンディング・サーバーのいずれかに接続し、使用要件に応じて理想的なSpeedifyサーバーの料金プランを選択することができる。

OBSBOTのTail Air AI搭載PTZストリーミングカメラおよびTiny 2 Webカメラとの直接統合

同統合により、Director Miniユーザーインターフェースからこれらのカメラの高度なリモートコントロールが可能になる。パン/チルト/ズームコントロールに加え、AIヒューマントラッキング設定、トリガープリセット、SDカードへの録画開始/停止をTail Airで設定可能。

OSC（オープン・サウンド・コントロール）プロトコルを新たにサポート

同サポートにより、HexlerのTouchOSCモジュラー・コントロール・サーフェス・アプリなど、外部のOSC対応ソリューションからDirector Miniをコントロール可能となった。新しいマルチビュー出力モードは、Director MiniのUSB-Cポートに接続されたモニターに、プログラムウィンドウとプレビューウィンドウに加え、最大8つのシーンサムネイルを表示する。

その他の新機能

NDI HX2およびNDI HX3の既存のサポートに加え、NDIフルバンド幅入力ソースのサポート、Facebook、YouTube、Twitchへのストリーミング時に番組出力にオーバーレイするソーシャルメディアのライブコメントを選択する機能、ユーザーインターフェースの改善、サードパーティとの統合のための拡張API、その他多くの機能強化や改良がある。

MagewellのCEO兼CTOであるニック・マー氏は、次のようにコメントしている。

既存のDirector Mini ユーザーは、デバイスのタッチスクリーンインターフェースから直接、またはMagewellのWebサイトから新しいファームウェアをダウンロードして、バージョン2.4にアップデート可能。

Director Miniの詳細については、こちら。