Blackmagic Designは、Blackmagic Ethernet Switch 360Pを2024年7月に発売する。希望小売価格は税込468,800円。
同製品は、映画・テレビ業界用に設計された初のイーサネットスイッチ。この高性能で低遅延のイーサネットソリューションは、16個の高速10Gイーサネットポート、2つの超高速100Gイーサネットポートを搭載している。イーサネット接続は背面にあるため、ケーブルが管理しやすいことが特徴。ST 2110 IPビデオワークフローで動作する、このシンプルなプラグアンドプレイ・ソリューションは、映画・テレビの作業に必要な機能をすべて搭載している。
Blackmagic Ethernet Switch 360Pはテレビ業界用に設計されている。ネットワーク接続用のコネクターは、放送機器のネットワークポートと同じように、すべて背面に搭載されているため、ネットワークケーブルの接続が簡単としている。標準的なデータスイッチはコネクターが前面にあるので、ケーブル配線が乱雑になり、データスイッチを背面にマウントすると、データケーブルが外れやすくなる。
Blackmagic Ethernet Switch 360Pは、標準RJ-45コネクターによる完全に独立した10Gイーサネットポートを16個搭載している。Blackmagic Ethernet Switch 360Pはテレビ用に設計されており、ケーブル管理がシンプルになるようイーサネットコネクターはリアパネルに搭載されている。また、ケーブルを外す際のスペースを確保するため、各コネクターは交互にわずかにずらして配置されている。多数の10Gポートがあるので、複数のHyperDeck個別収録レコーダーを接続して、大規模なレコーダーアレイを構築可能。加えて、エディターやカラリスト用に、多数のDaVinci Resolveワークステーションも接続できる。
極めて高速の接続を実現するために、Blackmagic Ethernet Switch 360Pは2つの独立した100Gイーサネット接続を搭載。大型の個別収録およびライブのリプレイシステムでは、Blackmagic Cloud Store Maxを100Gイーサネットコネクターに直接接続することで、多数のUltra HD収録ストリームに同時に対応できる。
IPビデオをルーターコントロールパネルでルーティングできるので、IT技術者に複雑なマルチキャスト設定を依頼しなくても、自己完結型のST 2110 IPシステムを自分で構築できる。機械加工された金属製スピンノブ、カラーLCD、ショートカットボタンを搭載。Blackmagic Ethernet Switch 360Pがすべてのマルチキャスト設定をバックグラウンドで実行するので、複雑なIT設定は不要である。
Blackmagic Ethernet Switch 360Pに搭載されたHDMI出力は、各イーサネットの接続状況をディスプレイで視覚的に確認可能。HDMI対応のあらゆるテレビまたはコンピューターモニターを接続するだけで、リンク速度および現在のデータ転送速度を確認できる。また、各ポートのライブデータグラフもあり、データレート対ポート容量の状況を経時的に表示する。
Blackmagic DesignのCEO、グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。
テレビ業界でST 2110 IPを使用することを考え始めた時、ワークフローをシンプルにする方法が必要であることに気づきました。そこで、背面にコネクターを搭載し、ITコンフィギュレーション画面の代わりにシンプルなビデオルーター・インターフェースを使用するイーサネットスイッチを設計しました。優れたプラグアンドプレイ・ソリューションで、フライアウェイキットや小型の中継車に搭載された小規模の放送用ST 2110 IPシステムに最適です!
Blackmagic Ethernet Switch 360Pは、NAB 2024のBlackmagic Designブース(#SL5005)にて展示される。