DJIは、ポータブル電源「DJI Power 1000」と「DJI Power 500」を発売した。希望小売価格は以下のとおり。
- DJI Power 1000:税込114,400円
- DJI Power 500:税込58,300円
10年以上におよぶバッテリー研究と開発をもとに生み出されたこの2台のポータブル電源は、わずか70分で完全充電でき、DJIドローンバッテリーの急速充電に対応、そして一般的な家電の充電ニーズを満たすとしている。
DJIコーポレートストラテジー担当シニアディレクター、Christina Zhang氏は次のようにコメントしている。
Zhang氏:ここ何年もの間、DJI製のドローンやハンドヘルドカメラを使って、彼らの体験を撮影したり共有したりする旅行者やコンテンツクリエイターが、世界中で増加しています。このようなユーザーは、急速充電機能に加え、安定した電力を供給し、安心して使える電源を必要としています。本日、このようなニーズに応えることができるDJI製ポータブル電源を発表することができ、とても嬉しく思っております。
コンシューマー向け、プロ向け、産業または農業向けのどの製品ラインにおいても、DJIはバッテリーの研究と開発に関して、長年経験を積み重ねてきました。バッテリーは、ユーザーの主なニーズであるバッテリー駆動時間や充電効率に影響し、ユーザーエクスペリエンスの良し悪しを決定づけます。新製品DJI Powerシリーズは、電力を使い切ってしまう心配に煩わされないアウトドア体験を実現し、自宅ではバックアップ電源として停電などの緊急時にも対処できます。このように、この製品によって、お客様の生活の様々な場面で、快適さがプラスされることを願っています。
DJI Power 1000は、バッテリー容量1024Wh、重量13kg、DJI Power 500は、バッテリー容量512Wh、重量7.3kgとなっており、それぞれ、最大出力電力は2000 Wと1000 Wを実現。どちらも70分で完全充電でき、急ぎの場合は、バッテリー残量80%までなら、わずか50分で充電できる。
キャンプ&ロードトリップ | コンテンツ制作 | 家庭用バックアップ電源 |
携帯電話 Power 1000:約57回分 Power 500:約28回分 |
デジタルカメラ Power 1000:約59回分 Power 500:約28回分 |
Wi-Fiルーター Power 1000:約76.8時間 |
キャンプ用ライト Power 1000:約32回分 Power 500:約16回分 |
ノートパソコン Power 1000:約9回分 Power 500:約4回分 |
電子レンジ Power 1000:約1.3時間 |
車載冷蔵庫 Power 1000:約19時間 Power 500:約9.7時間 |
ドローン Power 1000:12回分 Power 500:約6回分 |
ランプ Power 1000:約92時間 |
約30分で飛行を再開
別売の充電ケーブルを使用すると、DJI Power SDC超急速充電機能を使用して特定のDJIドローンのバッテリーを急速充電でき、約30分で10%から95%まで充電して再度飛行できる。ドローンバッテリーを3つ、DJI Powerポータブル電源を1台持っていけば、クリエイターは1日中、飛行や撮影を楽しむことができ、充電切れのせいで制作が中断する心配はない。
家庭用電源、太陽光、車両など、選べる充電方法
ポータブル電源を充電する時、ユーザーは、自分に合った方法を選ぶことができる。外出中でも自宅でも、以下の方法から最適な充電方法を選択できる。
Power 1000 | Power 500 | |
家庭用電源 | 1200W 急速充電モードと600W 標準充電モードの両方に対応 | 540W 急速充電モードと270W 標準充電モードの両方に対応 |
太陽光 | DJI Power ソーラーパネル アダプターモジュール(MPPT)もしくはDJI Power 車内電源ソケット – SDC 電源ケーブルを使用して、ソーラーパネルに接続。スマートなアルゴリズムにより、生じる電圧をリアルタイムでモニタリングし、ソーラーパネルを使って、最適化された方法で効率的にPower 1000/500を充電 | |
車両 | DJI Power 車内電源ソケット – SDC 電源ケーブル(12V/24V)を使用して、DJI Power 1000/500を完全充電 | |
USB-C | 2つの140W USB-C出力ポートを搭載し、合計出力電力は最大280 W | 2つの100W 双方向USB-Cポートは、合計入力電力200 Wに対応し、Power 500を約3時間で充電 |
家庭用電源を使って充電する時、両製品の最速の充電時間は、完全充電までが70分、バッテリー残量80%までが50分。
安全性を第一に
本体の構造やバッテリーセルの材料、そしてシステムソフトウェアに至るまで、安全性を第一に設計している。DJI Power 1000/500は、スイスが本拠地の第三者認証機関SGSの26種類の製品試験認証を取得。さらに、インテリジェント バッテリー管理システムは、最大充電サイクル数3000回に対応するLFP電池、バッテリー寿命10年、温度センサー、ヒューズや難燃性のある高強度素材の使用などの特徴を備え、安心して使用できる。
DJIストアで購入すると、ポータブル電源に3年間の保証が付く。登録を完了すると、さらに2年間保証期間が延長される。
停電時でも、問題なし
電化製品が、電源の入ったDJI Power 1000/500にAC出力ポート経由で接続され、両方ともに電力が供給されている場合、DJI Power 1000/500はデフォルトでUPS(無停電電源装置)モードに入る。すなわち、急な停電が起きた場合でも、DJI Power 1000/500は、0.02秒以内に、接続しているデバイスへ給電を開始できる。
静音動作&機能的
Power 1000を充電中でも、Power 1000のノイズレベルは23 dBで1、ほとんどの家庭用冷蔵庫よりも静かだという。騒音がほとんどない環境でも、動作音が邪魔にならない。
どちらのデバイスも、急速充電プロトコル(Power 1000:PD 3.1、Power 500:PD 3.0)に対応し、効率的な出力を実現。Power 500に搭載された2つの100W 双方向USB-Cポートは、カメラやスマートフォン、ノートパソコンなど異なる2つのデバイスにそれぞれ電力を供給できる。より大容量の電力を必要とする場合は、Power 1000の2個の140W USB-C出力ポートを使って、主要ブランドのパワフルなパソコンを急速充電できる。
豊富なアクセサリー
Power 1000/500に搭載された複数のポートは、汎用性に優れ、様々な種類のソーラーパネル、電源ケーブル、アダプターに接続できる。どこにいても、何をしていても、Power 1000/500があれば、常に電源を確保できる。
- DJI Power ソーラーパネル アダプターモジュール(MPPT)
1枚〜3枚のソーラーパネルに接続して、太陽光でDJI Power 1000/500を充電 - DJI Power 車内電源ソケット – SDC 電源ケーブル(12V/24V)
カーチャージャー経由でDJI Power 1000/500を充電したり、ソーラーパネルに接続して、ソーラーパネル経由で充電したりできる - Zignes 120W ソーラーパネル(北米以外)/Zignes 100W ソーラーパネル(北米のみ)
DJI Power 1000/500は、DJI Power ソーラーパネル アダプターモジュール(MPPT)を使用して、太陽光で充電できる - DJI Power SDC – Matrice 30シリーズ 急速充電ケーブル
230 Wの急速充電に対応し、Matrice 30のバッテリーを10%から95%まで充電する場合、約32分かかる - DJI Power SDC – DJI Air 3 急速充電ケーブル
125 Wの急速充電に対応し、Air 3のバッテリーを10%から95%まで充電する場合、約30分かかる - DJI Power SDC – DJI Mavic 3シリーズ 急速充電ケーブル
150 Wの急速充電に対応し、Mavic 3シリーズのバッテリーを10%から95%まで充電する場合、約32分かかる - DJI Power SDC – DJI Inspire 3 急速充電ケーブル
200 Wの急速充電に対応し、Inspire 3のバッテリーを10%から95%まで充電する場合、約28分かかる - DJI Power SDC – XT60 電源ケーブル(12V)
このケーブルを使用すると、DJI Power 1000/500は12V DC出力を行うことができ、模型航空機などのバッテリーのバランス充電器やFPVドローン、もしくはXT60コネクターを搭載したデバイスに接続できる - DJI Power SDC – 車用デバイス充電プラグ 電源ケーブル(12V)
このケーブルを使用すると、車載冷蔵庫など、車用デバイス充電プラグを備えた車載用デバイスに接続できる - DJI Power 1000 保護収納ケース
ポータブル電源を衝突やほこりから保護し、ポータブル電源の持ち運びの利便性が向上