コシナは、フォクトレンダーブランドからEマウントの新レンズ「NOKTON 75mm F1.5 Aspherical」を2024年7月に発売する。希望小売価格は税込148,500円。

NOKTON 75mm F1.5 Asphericalは、ソニー Eマウント専用の大口径マニュアルフォーカス中望遠レンズ。フルサイズのイメージサークルをカバーし、光学設計はソニー製ミラーレスカメラのイメージセンサーに最適化している。

コシナ、Voigtlander NOKTON 75mm F1.5 Aspherical E-mount発表説明写真

本レンズは電子接点を搭載し、撮影データのExif情報にレンズの使用状況が反映されることに加え、ボディ側の設定ON/OFFにより、周辺光量、倍率色収差、歪曲収差の電子的な補正を可能としている。

また、距離エンコーダーを内蔵しているので、シフトブレ補正に被写体までの距離情報を使用する5軸ボディ内手ブレ補正機能を搭載した機種にも対応。フォーカスリングの操作によるファインダーの拡大表示なども可能で、快適なマニュアルフォーカスを実現している。

レンズ構成は6群7枚で、開放絞り値F1.5の大口径でありながらコンパクトさと性能の高さを両立。非球面レンズを採用することで、絞り開放から優れた描写力を発揮するという。

コシナ、Voigtlander NOKTON 75mm F1.5 Aspherical E-mount発表説明写真

本レンズの最短撮影距離は0.55mで、ピント合わせはマニュアルフォーカス専用。金属製のフォーカスリングにはグリップ力に優れたダイヤパターンを採用。市販の動画用フォーカスギア取り付けの際にも安定感があり、絞り開放時のシビアなピント合わせにも耐える高精度の金属製ヘリコイドによるグリスアップされたシルキーな操作感覚も特長のひとつとしている。

絞りは操作リング直結のメカニカル制御で、カメラ側のコマンドダイヤルではなくレンズ側で調整する。絞りリングにはクリック切替え機構があり、動画撮影時や細かいピント深度の調整時などでクリックに影響されず無段階で絞りの開閉を行うことが可能。

絞りの枚数は12枚で円形に近く、F1.5の大口径とやや長めの焦点距離の相乗効果で“大きく背景をぼかす”写真表現に最適であることに加え、点光源のアウトフォーカス部分なども整った形で描写する。本レンズには金属製のねじ込み式専用レンズフードが付属する。

コシナ、Voigtlander NOKTON 75mm F1.5 Aspherical E-mount発表説明写真