Blackmagic Designは、DaVinci Resolve 19パブリックベータ4を公開した。同社Webページよりダウンロード可能。

DaVinciパブリックベータがさらに改良され、Blackmagic Designカメラからの映像をライブ同期できる機能などが追加された。これにより、Blackmagic DesignカメラからのH.264プロキシを、収録中にDaVinci Resolveのビンに同期できる。つまり、世界中のポストプロダクションスタジオにいるエディターやカラリストが、リアルタイムで到着するメディアを数秒以内で確認できる。これにより、収録中に編集やグレーディングが開始可能。ファイルは収録中にBlackmagic Cloudにライブ同期され、さらに同じクラウドプロジェクトに接続されたすべてのDaVinci Resolveワークステーションにライブ同期される。必要な作業はそのプロジェクトに接続するだけとしている。

また、今回のアップデートでは、Blackmagic CloudのOrganizationsに新しい選択機能が追加され、各組織の表示・切り替えをプロジェクトマネージャーで行えるようになった。これにより、別のプロジェクトを選択して作業をする際に、Blackmagic Cloudからログアウトする必要がなくなるという。

DaVinci Resolve Studioに関しては、サーフェストラッカーに新しいオクルージョンマスクが追加され、トラッキングの対象をより正確に指定できるようになった。また、FairlightのトラッカーモディファイヤーはデフォルトでIntelliTrackを使用する仕様となったため、オーディオパンの適用において最善の結果が得られる。さらに、ResolveFXのフィルムルック・クリエイターも様々な点で改良され、HDRモードでよりリアルなフィルムルックが得られるだけでなく、同エフェクト使用時のハレーションおよびアスペクトレシオの処理も改善された。

その他の改善点として、カットページとエディットページのビューア背景に、チェッカーボードとグレーのアルファを選択できるオプションが追加され、アルファチャンネルが含まれるイメージとクリップをすばやく識別できるようになった。新規プロジェクトおよび読み込んだプロジェクトは、デフォルト設定がプロキシではなくカメラオリジナルになった(使用できる場合のみ)。これにより、より高画質のオリジナルフッテージでグレーディングおよび編集が行える。

また、Blackmagic RAW 4.1がサポートされ、同期オーディオのあるメディアの波形表示も改善。ネスト化されたクリップを開く際に再生ヘッドの位置を維持する機能にも対応し、全体的なパフォーマンスと安定性も向上した。