ジャパンマテリアルは、Interopと同時開催イベント「デジタルサイネージ ジャパン 2024」(DSJ)に出展。同社の目玉は、米国に本社をもつデジタルサイネージプレイヤーの「BrightSign」の展示だ。美術館や駅のサイネージ、ショッピングセンターなどで多く使われる、250万台以上の出荷実績があるという。

ラインナップは豊富だ。最上位の機種「XC5」シリーズは8K解像度の出力に対応。その中でも「XC4055」は、「HDMI 8K出力×1」または「HDMI 4K出力×4」に対応。同期再生にも対応する。このほかにも、HDMIの入力ができるモデルやループ再生のみをターゲットとしたモデルもある。

8K出力対応「XC5」シリーズのデモ。BrightSignプレーヤー1台から4出力をモニター可能
8K出力、4画面マルチ出力に対応するBS/XC4055
BrightSignの上位モデルは8K解像度対応。豊富なラインナップを取り揃えている

ディスプレイ本体の中にBrightSignプレーヤーを内蔵したMOKAテクノロジーの新製品、BrightSign Built-inシリーズ「MOKA」の初展示も注目であった。BrightSignを搭載しており、ディスプレイだけでデジタルサイネージが可能。MOCAからLANケーブルで他のBrightSignと同期といった使い方も可能だという。

もう1つの注目は、4Kストリームエンコーダー・デコーダー Maevex 6100・7100シリーズの展示だ。

下写真の左モニターは、カメラのオリジナル映像。中央モニターはMaevex 6100シリーズの「MVX-E6152-4」エンコーダーで圧縮して1ギガのネットワークで伝送、再び「MVX-D6152-4」デコーダーでHDMIで戻した映像。ほぼ遅延が全く感じられないというデモが行われていた。4Kの高画質の映像を低遅延、かつ低ビットレートで送れるのを特徴としている。

元映像(左)と4Kストリームエンコーダー・デコーダー Maevex 6100(右)の違い。Maevex 6100は、H.264コーデックエンジンによる伝送で高画質4:4:4での映像配信、低ビットレート・低遅延を実現

右モニターは、新製品のシングルストリームのエンコーダーMaevex 7100シリーズの展示だ。Maevex 6100シリーズは1台で2~4入力の映像入力対応で、複数ストリームの同時出力に対応という長所をもっている。しかしそれほど入力を必要ない場合は、1系統に限定したMaevex 7100が最適としている。H.265対応やブラウザから管理できるWeb UIも特徴としているという。

Maevex 7112Hエンコーダー
Maevex 7100シリーズは便利な新しいWebユーザーインターフェイスで設定が可能