Insta360Japan株式会社は、iPhoneユーザー向けに大幅にアップグレードしたスマホ用AI追跡搭載ジンバル「Insta360 Flow Pro(以下:Flow Pro)」を発売した。希望小売価格は税込19,800円。
Flow Proは、Appleの独自被写体追跡技術であるDockKit(自動追跡)を採用した初となるジンバル。Flow Proは、iPhoneのネイティブカメラアプリと200を超えるサードパーティiOSアプリで正確な追跡を可能にし、シームレスな撮影体験を実現する。
Insta360の最先端のAI追跡アルゴリズムである「ディープトラック3.0」は、より複雑な環境でも高い精度でユーザーまたは目的の被写体を追跡する。無限パントラッキングにより360°回転し、3軸手ブレ補正によりあらゆる揺れを除去して非常にスムーズな撮影を実現する。内蔵自撮り棒&三脚&充電、ワンタップペアリング、新しいトラッキングリングライトを備えたFlow Proは、プロ並みのコンテンツ作成、オンライン会議、ビデオ通話、ライブ配信等のシーンに役立つ、持ち運び可能なツールだという。
Insta360の創業者であるJK Liu氏は次のようにコメントしている。
Liu氏:Flow Proは、新しい市場に参入したInsta360初のジンバルであるFlowの洗練された革新的デザインを基盤としています。Flowは、オールインワンデザイン、携帯性、AI追跡技術で高く評価されていますが、更に上を求めるユーザーのニーズを満たすため機能を強化したいと考え、Flow Proを開発しました。Flow ProはAppleの最先端の被写体追跡技術であるDockKitを採用し、当社の業界をリードするAI技術を継続的に改善することで、さらにシームレスな追跡、撮影、編集を行えます。
DockKit技術でシームレスな撮影体験
Flow Proは、Appleの最新の被写体追跡技術であるDockKitを採用した初となるジンバルで、Apple Worldwide Developers Conference 2024(WWDC)でも登場したように、iPhoneユーザーに柔軟性を提供する。iPhoneのネイティブカメラアプリで正確に追跡することで、被写体を常に捉え、焦点が合った状態にあることを確認しながら、インカメラまたはリアカメラですぐに撮影を開始できる。アプリに接続する必要なく撮影でき、一生に一度の瞬間をもう逃さない。
Flow Proはワンタップペアリングでスマートフォンを自動的に認識し、さらにスムーズな撮影体験を実現。スマートフォンのNFC機能を使用して、スマートフォンをジンバルの近くに置いてペアリングでき、2回目以降は、スマートフォンが近くにあるとFlow Proが自動的に再接続する。
磁気スマートフォンクランプまたは新しいMagSafe対応磁気スマートフォンマウントでスマートフォンを装着し、ジンバルを展開すると、すぐに撮影を開始できる。
さらに柔軟性を高めるために、FaceTime、Zoom、TikTokなど、200を超える人気のサードパーティ製iOSアプリに対応し、簡単に追跡できる。空間内を自由に移動して、ハンズフリーで動画を作成したり、ライブ配信やビデオ通話中も、常に被写体をフレーム内に収める。
高精度の手ブレ補正とAI追跡
高精度なAI追跡、AI画像処理、3軸手ブレ補正を備えたFlow Proは、映画のようなアングルやクリエイティブな動きをこれまで以上に簡単に撮影できる。機械式手ブレ補正により、ブレないショットを保証し、暗所やズームインなど、スマートフォンの電子式手ブレ補正では補正しきれない場合でも、安定したショットを実現する。
Insta360の次世代AI追跡技術である「ディープトラック3.0」と組み合わせることで、Flow Proは被写体を比類のない精度でリアルタイムに追跡し、被写体の動きに合わせて回転して自動的にフレーミングする。Flowの高精度な追跡回復、人物再認識、ズームトラッキング、スローモーショントラッキングといった「ディープトラック3.0」の技術的利点を踏襲しつつ、さらに進化した以下の技術が組み込まれている。
- 機能性向上:360°無限パントラッキングにより、Flow Proは被写体をトラッキングしながら水平方向に360°回転できるようになり、空間内をどのように移動しても、制限や中断されることはない。
- 汎用性向上:犬、猫、馬などのペットを追跡できるようになり、汎用性がさらに高まる。
- 利便性向上:新搭載LEDトラッキングリングライトにより、Flow Proがトラッキングしているかどうかが一目でわかる。
ジェスチャー操作を使用すれば、三脚をセットし、完全に自動で撮影することも可能。ボタンを押す必要なく、Insta360アプリを使用し、ハンズフリーで追跡を開始できる。
全ての必須ツールをひとつに
スマートフォンで撮影する際の利便性と汎用性を追求したハンドヘルド設計により、インスピレーションが湧く場所ならどこにでもFlow Proを持ち運ぶことができる。Flowと同様に、クリエイターにとって必須の以下のツールが1つのデバイスにまとめられている。
- 内蔵自撮り棒:215mmまで伸び、自撮り、グループ撮影の際に役立つ。また、映画のようなローアングルショットも撮影可能。
- 内蔵三脚:ハンドルから伸ばして、ジンバルを置いて自分自身を撮影したり、息を呑むようなモーションタイムラプスや360°のパノラマ写真が撮影可能。
- 内蔵充電器:2900mAhバッテリーを搭載。録画中にスマートフォンを充電可能。
- 内蔵コールドシュー:Vlog用にマイクを追加可能。
操作性にこだわったミニマルなデザイン
Flow Proは、すべての主要な操作がスマートホイールに備わったミニマルなデザインに仕上がっており、撮影操作、動画再生などにすばやく簡単にアクセスできる。4つの主要なジンバルモード(オート、フォロー、パンフォロー、FPV)は、動きに応じてジンバル設定を自動的に調整する。初心者に最適なオートモードではブレのない撮影が保証され、またFPVドローンのような動きをシミュレートすることも可能。
AIを活用した撮影と編集
Flow Proを使用すると、スマートフォンで直接、ダイナミックなコンテンツを簡単に作成、編集できる。アイデアが浮かばない場合は、Insta360アプリの「編集ジーニー」のテンプレートを使用すれば、構図から動きまで、シーンに合わせて撮影をガイドしてくれる。
Flow Proの映画のような特殊エフェクトを最大限に活用すれば、臨場感あふれる360°パノラマ、ダイナミックなタイムシフト、モーションタイムラプス、さらには定番のハリウッドエフェクトドリーズームが作成でき、スマートフォン動画を簡単にレベルアップさせることができる。
1日の撮影が終わったら、Insta360アプリのAI編集テンプレート「FlashCut」を使用して簡単にショート動画を作成できる。数タップでAIがシームレスなトランジションとエフェクトを追加、ハイライトを音楽に合わせて編集し、その日の出来事を映像として形に残すことができる。
主なスペック
重さ | ジンバル 約366g、磁気スマートフォンクランプ 約32g |
サイズ(幅×高さ×奥行き) | 折り畳んだ状態:79.6×162.1×36mm(3.1×6.4×1.4in) 展開時:73.6×269.4×69.9mm(2.9×10.6×2.8in) ※スマートフォンクランプは含まれない。内蔵三脚は伸長しない。 |
厚み | 6.9–10mm |
対応スマートフォンの幅 | 64–84mm |
対応スマートフォンの重さ | 130–300g |
ポート | USB-C |
内蔵自撮り棒の長さ | 215mm |
内蔵三脚サイズ | 伸長時の長さ:80mm |
伸長時の直径 | 187.6mm |
バッテリー容量 | 2900mAh |
駆動時間 | 10時間 |
充電時間 | 2時間(5V/2A) |
作動温度 | -10℃~40℃ |
充電温度 | 0℃~40℃ |
機械可動範囲 | パン:360°連続回転 ロール:-15°~180° ティルト:-100°~82° |
最大制御速度 | 120°/秒 |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
NFC ISO/IEC | 14443A規格をサポート |
同梱物 | 磁気スマートフォンクランプ、充電ケーブル、グリップカバー、保護ポーチ |