ソニーピーシーエルは、2024年8月1日に、 Pixomondo Inc.と制作したショートムービー「リテイク」のティザー映像を初公開した。

本作は、アカデミー賞やエミー賞、VFX業界のアカデミー賞と呼ばれるVESアワードの受賞歴を持つ米国ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント傘下のVFXカンパニー PXOのVADチームによる高品質な3DCGを背景に、「清澄白河BASE」でバーチャルプロダクション撮影を実施。

特に主人公が宇宙船から月に向かい宇宙空間へ飛び出すシーンは、LEDウォールを活用したバーチャルプロダクションを使用し、ワンシーンワンカットで撮影。本ティザー映像では、本番に向けて積み重ねられる事前準備の様子や、撮影当日の緊張感あふれるメイキング映像とともに公開した。

ソニーPCLは、本プロジェクトでの経験をもとに、独自のワークフローをさらに発展させることで、映像業界の発展に努めていくという。

メイキング写真

ストーリー

日本人初となる有人月面着陸を達成するが、記録用カメラの録画ボタン押し忘れという簡単なミスにより世間から責められ、精神的に追い詰められる宇宙飛行士の男。ミッションから数年後、宇宙開発の前線から離れていた男だったが、組織の上官からとある映画の宇宙シーン撮影の監修を命じられ、撮影現場へと足を運ぶ。

ソニーPCLとは

先端テクノロジーを駆使したクリエイティブカンパニー。体験型デジタルコンテンツ、8K/16K、VR、HDRなどのハイスペック撮影技術、ポストプロダクション、LBE(ロケーション・ベース・エンタテインメント)、空間企画デザインまで、多様なユーザー体験を開発している。

2020年より、バーチャルプロダクション技術の開発および国内での事業推進を開始。2022年2月に、新しい映像表現を開発するクリエイティブ拠点「清澄白河BASE」を開設。以来、バーチャルプロダクションのみならずボリュメトリックキャプチャ技術など、先端テクノロジーをいち早く実際の映像制作で活用できる環境を提供している。

Pixomondoとは

Pixomondo(PXO)は、プレミアム映画やエピソードコンテンツ向けに、業界をリードするバーチャルプロダクションとビジュアルエフェクトを提供。米国ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの傘下であるPXOは、20を超える業界アワード受賞とノミネート実績を誇る。2001年以来、マーティン・スコセッシ監督のアカデミー賞受賞作「ヒューゴの不思議な発明」やHBOのエミー賞受賞作「ゲーム・オブ・スローンズ」から、Amazonの「ザ・ボーイズ」、HBOの「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」、Netflixの「ほの蒼き瞳」など、象徴的な作品の制作に携わってきた。

バーチャルプロダクションでは、制作からポストプロダクションに至るまで、クライアントのクリエイティブビジョンの実現をサポート。PXOは、インタラクティブ技術と独自のソフトウェア、ソリューションを駆使し、クリエイティブプロセスのすべての段階を通じて、映画制作者が想像した世界にバーチャルに没入することで、アイデアに命を吹き込む。LEDを活用し制作したPXOの最新作品には、「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」「スター・トレック:ディスカバリー」「スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド」Netflix「アバター:伝説の少年アン」が含まれている。米国、英国、ドイツ、カナダに7つのスタジオを保有し、3つのLEDステージを運営している。