Blackmagic Designによると、株式会社アイビーシー岩手放送(以下:IBC岩手放送)で、番組制作のポストプロダクションにDaVinci Resolve Studio、DaVinci Resolve Speed Editorパネル、DaVinci Resolve Micro Panelを使用しているという。これらは、同社が所有するATEMライブプロダクションスイッチャーシリーズを含む、数多くのBlackmagic Designの放送機器と合わせてスポーツ番組の配信でも活用されている。
IBC岩手放送は岩手県を放送対象地域として、テレビ放送事業とAMラジオ事業を行っている。同社では早くからDaVinci Resolve Studioを番組制作に取り入れており、情報番組やドキュメンタリー、スポーツ番組などの編集にDaVinci Resolve Studioを活用している。
同社テレビ制作部角掛勝志氏は、次のようにコメントしている。
角掛氏:DaVinci Resolve 12.5の頃に他のソフトウェアからの移行で使い始めました。他に検討していたソフトウェアと比べて安定していて、なおかつ導入コストも安いのでDaVinci Resolve Studioを導入しました。
制作部ではニュース番組以外の様々な番組を制作しています。生活情報番組やドキュメンタリー、スポーツ番組などのポストプロダクション作業にDaVinci Resolveを使っています。
同社テレビ制作部では5台のMacシステムすべてにDaVinci Resolve Studioがインストールしてあり、それぞれDaVinci Resolve Speed Editorも設置しており、そのうち1台はカラーコレクション用にMicro Panelも使えるようになっている。
角掛氏:DaVinci を使い始めた当初は、ほとんどエディットページで完結させていましたが、今ではいろいろなページを使っています。ソフトウェアの更新の度に自分たちの仕事で使える機能も増えていきました。
同社では、DaVinci Resolve以外にもスポーツ番組などの配信でATEM Television Studio Pro HD、ATEM SDI Pro ISOスイッチャーやATEM Camera Converter、ATEM Talkback Converter、Web Presenter HD、HyperDeck Studio HD Pro、HyperDeck Studio HD Mini、HyperDeck Studio、そしてDeckLinkやUltraStudio I/Oデバイスなども活用しているという。
角掛氏:私たちの部署では、ディレクターたちが自分で機材を扱って撮影や編集まで行います。制作部で使う機材は自分たちが使いやすいものを選んで導入しています。
例えば、ゴルフ番組の配信では、長距離でケーブルを引く必要があるのでCamera ConverterとATEM Talkback Converterを使って光ファイバーでケーブルを引いています。(これらの機材で)リターンの映像も見られますし、トークバック機能もついているので、予算的に技術部門を張り付けられないような現場でも、自分たちで制作できます。
実はスポーツ番組での「撮って出し」映像やダイジェスト映像の制作にもDaVinci Resolveを使って作っています。HyperDeckの録画先をネットワークストレージに指定して、UltraStudio 4KでキャプチャーされたメディアをDaVinci Resolveにグローイングメディアとして取り込みます。それを同じネットワーク上にある別のDaVinci Resolveの端末から編集・書き出しすることで、いわゆる「追っかけ編集」ができる。専用機材や追加のオプション費も必要なく、これができてしまうんです。
DaVinci Resolveは常にアップデートしていて、欲しい機能がどんどん搭載されてきている点はすごいですね。非常にタフで使っていてクラッシュすることもあまりないですし、いろいろな規模の仕事で使えて、思っていた以上に汎用性が高いソフトウェアだと思います。