ソニーは、バーチャルプロダクション向けのソフトウェア「Virtual Production Tool Set(バーチャルプロダクションツールセット)」の最新バージョンの提供を2024年冬より開始する。
Virtual Production Tool Setは、Epic Games社の「Unreal Engine」向けプラグイン「Camera and Display Plugin(カメラアンドディスプレイプラグイン)」と色補正を行うWindows 10用アプリケーション「Color Calibrator(カラーキャリブレーター)」を含む、クリエイターがバーチャルプロダクションを高品位かつ効率的に行い、クリエイティビティを向上させられるソフトウェア。今回、同プラグインとアプリケーションの最新バージョン(Version2.0)をリリースし、新機能を含む一部を有償ライセンスにて提供する。
Camera and Display Plugin
Camera and Display Pluginは、プリプロダクションの段階において、本番撮影で使用するカメラのルックやシミュレーションをバーチャル空間上で可能にするプラグイン。「Camera and Display Plugin Version 2.0」では、従来から対応してきたデジタルシネマカメラVENICEシリーズに加え、「BURANO」、「FR7」、「HDC-3500」、「HDC-5500」、「HDC-F5500」が新たに対応機種に追加。
また、Epic Games社の「Unreal VCam」に対応し、iPadを用いて直感的にバーチャル空間上のカメラ操作がが可能になる。(※1)
さらに、撮影現場で実物のVENICEシリーズのカメラやレンズの設定変更を即座に読み取り、Unreal Engineの設定に反映できるライブカメラシンク機能に有償ライセンスで対応。(※2)
Color Calibrator
Color Calibratorは、バーチャルプロダクションで高い色再現性を実現する補正LUTを生成(※3)し、色補正(カラーキャリブレーション)ができるアプリケーション。「Color Calibrator Version 2.0」では、新たに対応機種に加わったカメラのカラーキャリブレーションや、同調整をより簡単に行うことができるユーザーガイド機能が使用可能になる。また、補正LUTのエクスポートを有償ライセンスで提供。(※2)
なお、オランダ・アムステルダムで現地時間2024年9月13日(金)から16日(月)まで開催される国際放送機器展「IBC 2024」のソニーブースで、Virtual Production Tool Setの最新バージョンを展示予定。
Virtual Production Tool Setの最新バージョンの詳細は、こちら。
(※1)提供開始時点の対応機種は、VENICEシリーズ、「BURANO」、「FR7」。
(※2)詳細は、随時更新されるWebサイトをご確認のこと。
(※3)「Color Calibrator」のLUT生成機能を使うには、Camera and Display Pluginのキャリブレーション用チャート表示機能が必要。これにはCamera and Display Plugin側のライセンスが必要。