iodyneは、映像および写真制作業界向けスマートドライブ「Pro Mini」を発表した。Pro Miniは、同社初のスマートドライブ製品で、映像や写真の制作現場での厳しい要求に応えるために設計され、画期的な機能を備えているという。
Pro Miniは、すでにハリウッドでのイベントで映画業界のプロ向けに初披露されており、2024年9月13日~16日までアムステルダムにて開催されるIBC2024のiodyneとBlitz Micro社との共同ブース(ブース番号:ホール6、A22)で一般公開される。
Pro Miniは現在、iodyne正規販売代理店ネットワークを通じて、先行予約を受付中。2024年第4四半期には一部のテストユーザーに実機が提供され、2025年第1四半期から一般販売が開始される予定。
iodyne共同社長のマイク・シャピロ氏は、次のようにコメントしている。
シャピロ氏:Pro Miniには、非常に高度な性能と最先端の技術が詰め込まれています。すべての機能は、プロの制作現場のニーズを念頭を置いて慎重に設計されています。
iodyne共同社長のジェフ・ボンウィック氏は、次のようにコメントしている。
ボンウィック氏:Frore Systems社との協力により、Pro MiniにSSDの冷却技術を搭載しました。ポータブルドライブとしての可能性が大きく広がったと考えています。
Pro Miniは、3GB/s以上の持続的なパフォーマンスを提供する初めてのポータブルドライブで、ハードウェアアクセラレーションを用いた暗号化やRAID、汎用性のあるUSB 4/Thunderbolt接続、電子ラベリング、デバイスの追跡など、多くの機能が搭載されています。
Pro Miniはまさに、ポケットサイズの制作スタジオと言えるでしょう。お客様からの要望に応え、私たちはこの製品を開発しました。
Pro Miniは、映像や写真の編集時に「プロセスの一部」として我慢を強いられていた制作ワークフローのボトルネックを解決するために設計された。同製品により、ポータブルSSDドライブの性能の限界、セキュリティの不備やコンテンツ保護の対策不足、手動でのドライブ在庫管理、ラベリング用の煩雑なテープの使用、プロジェクトごとに使い回さず、データが保存されたドライブを収納棚に積み重ねたままにしてしまったり処分してしまったりするなど、ドライブの再利用が困難な慣習が制作現場で起きていたという諸問題が解決するという。
iodyne Pro Miniに搭載された、ポータブルSSDデバイスとして業界初の機能
- 長時間でも3GB/s以上のパフォーマンスを維持
Pro Miniは、暗号化や内蔵のRAID保護機能が常に有効になっている状態でも、一般的な業務用SSDの2倍から10倍の持続的なパフォーマンスを提供。 - Frore Systems社のAirJetを採用したSSD冷却技術
Pro Miniは、業界初のSSD冷却システム、Frore Systems AirJetモジュールによって冷却。同冷却システムは静音かつ動的に動作し、自己清掃機能も備え、0.3μmの微細な粒子からも保護。先進的な冷却技術により、Pro Miniは優れたパフォーマンスの持続性と高度な機能を実現。 - カスタマイズ可能なデジタルラベル
業界初のデジタルラベル機能により、Pro Miniはドライブごとに個別のラベルをカスタマイズ可能。同機能により、煩わしいステッカーやマスキングテープ、ペンを使わずにドライブのデータ管理が可能。 - Find Myトラッキング
Pro Miniは、AppleおよびGoogleのFind My Deviceネットワークと連携できる、初めての追跡可能なSSD製品。輸送中や紛失したドライブの位置を把握可能。 - デバイス認証用パスキー
Pro Miniは、従来の安全性の低いパスワードやPINコード、キーパッドの代わりに、業界初のセキュアなデバイス認証用パスキー機能を搭載。 - フリートマネジメントサービス
iodyne Cloudに新たに追加されたフリートマネジメントサービスにより、プロジェクトに使用するPro MiniやPro Dataのデバイスをグループ化し、どこからでも一括で管理・設定可能。 - マルチコンテナ機能
iodyne Pro Dataに採用していた独自のコンテナ技術をPro Miniにも採用。macOS、Windows、Linuxのクロスプラットフォーム環境でも高度なワークフローを実現。データ管理やワークフローの効率を高めるiodyneのコンテナ機能を利用できる、初のポータブルドライブ。
Pro Miniの特筆すべき機能
- ハードウェアアクセラレーションによるRAID-6データ保護
- ハードウェアアクセラレーションによるXTS-AES-256暗号化
- バスパワー対応のユニバーサル接続
- USB2.x、USB3.x、USB4とThunderboltに対応し、バスパワーで動作する多様な接続オプション提供
- NFCまたはクラウドを通じてアクセスできる、カスタマイズ可能なワークフローメタデータ
- 機械切削およびアノダイズ(陽極酸化)処理されたアルミニウムシャーシ