富士フイルムは、1億200万画素ラージフォーマットセンサー採用の「GFX100シリーズ」を、石川エナジーリサーチの長時間飛行可能な新型シリーズハイブリッドドローンに搭載して遠隔撮影を行う技術に関する検証を共同で開始したと発表した。両社は本検証を通じて、ドローンによる、上空からの大面積かつ超高精細な撮影の実現を目指すという。
「GFX100シリーズ」の「FUJIFILM GFX100S II」を搭載した新型ドローンは、2024年10月16日~19日に東京ビッグサイトで開催される「2024国際航空宇宙展」の石川エナジーリサーチのブースにて展示される。
今回の技術検証では、石川エナジーリサーチが高度なエンジン技術によって約90分間の長時間飛行が可能なドローン上で「GFX100シリーズ」を遠隔制御するソフトウェアの開発を担い、富士フイルムが、ドローンに搭載した「GFX100シリーズ」を遠隔制御するための技術支援を行う。
両社は、超高解像画像を撮影できる「GFX100シリーズ」を長時間飛行が可能なドローンに搭載し、長時間撮影中の天候変化などにタイムリーに対応しつつ、広大な範囲を上空から超高精細に撮影する技術の確立を目指すとしている。大型設備の点検や広域にわたる農園・森林の管理、災害現場の被害状況の確認、さまざまな場面で同技術の活用が期待されているという。
1億200万画素ラージフォーマットセンサーを搭載した「GFX100シリーズ」は、専用の交換レンズとの組み合わせで超高解像画像の撮影が可能で、2600万画素APS-Cサイズセンサー搭載のカメラと比較して約4倍の面積を撮影できる。
また、「GFX100シリーズ」の最新機種である「FUJIFILM GFX100S II」は、重量約883g(本体のみ)と1億画素を超えるラージフォーマットセンサー搭載カメラとしては軽量であるため、民生用カメラシステムのままでドローンに搭載でき、同等センサーサイズのドローン専用カメラに比べて圧倒的なコストパフォーマンスを発揮するという。
富士フイルムは、今後も「GFX100シリーズ」の特長である、超高解像画像の撮影を生かしたソリューションを展開していくとしている。