ソニーは2024年11月20日より2日間、「α SPECIAL EVENT 2024」を東京ビッグサイトで開催中だ。会期は11月21日まで。
「α1 II」や「FE 28-70mm F2 GM」の撮影体験やプロフェッショナルによるトークショー、歴代αブランドを振り返るコーナーなどが行われている。初日の会場の様子を紹介しよう。
「α1 II」の高速連写とAF性能を体感
11月19深夜に発表された「α1 II」は、最高30コマ/秒やリアルタイム認識AF機能、プリ撮影を搭載するスポーツ撮影に注目のフルサイズミラーレス一眼カメラだ。「α SPECIAL EVENT 2024」では、会場にはさっそく実力を体験できる「バスケットボール撮影体験コーナー」を設置。ホールにコートが設置され、コートの回りから激しく動き回る選手のプレーを「α1 II」で実際に撮影体験が可能だ。
貸出カウンターには、前日に発表されたばかりの注目の新製品がズラリと並ぶ。選べるレンズは「FE 300mm F2.8 GM OSS」または「FE 70-200mm F2.8 GM OSS II」。普段体験できない豪華な組み合わせにドキドキしてしまう。
「α1 II」の体験で最初に驚くのはオートフォーカスの性能だ。動く選手にピントを合わせ続けるリアルタイム認識AFの性能の高さには改めて驚く。最高30コマ/秒の連続撮影かつ、シャッター時にモニターが暗くならないブラックアウトフリーは快適だ。
「α1 II」のスチル撮影をスライドショー化したもの
ブラックアウトフリー自体は初代α1から搭載されている機能だが、α1 IIではさらに進化し、「プリ撮影」が可能。今までのカメラは、「シャッターを押してから撮る」というアクション後に撮影を実現できていたが、それが撮る前から遡って撮影が可能になる。バスケットのような動きの激しいスポース撮影に、野鳥や鉄道などの決定的瞬間を捉える必須の機能となりそう。また、プリ撮影自体は技術として他社のカメラにも搭載されているが、「α1 II」は、RAW+JPEGの最大の画質で撮影可能なのも特徴だ。
プリ撮影で決定的瞬間を捉える
プリ撮影コーナーは、空手競技を「α1 II」で撮影体験できるコーナーだ。突きや打ちなど、一瞬の動きであってもプリ撮影を使えば取り逃がすことなく撮影が可能になる。
プリ撮影はバスケットのコーナーでも紹介した通り、動きの速い被写体に対して突如として訪れる決定的な瞬間それを取り逃さないようにサポートする機能だ。シャッターボタンを押した1秒前まで遡って記録が可能。
今回の場合は突きのタイミングで選手は声を出すのだが、それぐらいのタイミングでシャッターを押すと1秒前に遡って構えているところから撮影が可能。決定的瞬間を逃さずに撮影が可能になる。
「α1 II」のスチル撮影をスライドショー化したもの。7秒あたりからシャッターを押して撮影。その前のコマはプリ撮影によるもの
さらにα1 IIは5000万画素で撮影が可能で、トリミングにも十分耐えられる解像度を持っている。30コマ/秒の高速撮影とAIプロセッシングユニットによるリアルタイム認識AFで、ピントは瞳に合った状態で撮影が可能だ。
ボケを活かしたポートレート撮影を体験
ポートレート撮影体験コーナーは、「α1 II」と「FE 28-70mm F2 GM」を組み合わせてポートレート撮影の体験が可能。
ここのコーナーでは、FE 28-70mm F2 GMの開放によるボケを活かした撮影を体験できるほか、F2の明るいレンズにもかかわらずシステム全体としては非常に軽くて取り回しが楽なことも体験のポイントだ。「α1 II」の特徴としては、最高30コマ/秒の高速撮影が可能で、進化したAFでしっかりと捉えて話さない被写体の追従の体験が可能だ。
歴代αシリーズを展示
「α CHRONICLE」のコーナーでは、歴代のαシリーズを展示。αシリーズを支えた歴代のボディとレンズを展示。誰もが使っていた歴代のα名機を振り返ることができる。メッセージを書いて貼ることも可能。
「α SPECIAL EVENT 2024」の開催は11月21日まで。興味のある方はぜひ参加してみてほしい。