株式会社ニコンは、米国ネバダ州・ラスベガスで開催される世界最大級のデジタル技術の見本市「CES 2025」(2025年1月7日~10日開催)に出展する。
ニコンは中期経営計画に基づき、2030年に「人と機械が共創する社会の中心企業」を目指しているという。同展示会では社会の基盤やクリエイティビティを支えるニコンの最先端の技術やパートナーとの共創の取り組みを、インタラクティブな体験型のコンテンツで紹介する。
主な展示
没入型映像コンテンツ
ニコンの子会社・株式会社ニコンクリエイツがドローンで撮影した動画を、ブースエントランスで放映する。7m×3mおよび2.5m×3mの2つの大画面で、没入感のある映像を楽しめるという。
ロボットビジョンシステム
人間以上の動体視力と画像処理エンジンを兼ね備えたシステムが柔軟なロボット動作を実現する。デモンストレーションでは未来のキッチンを舞台に、対象物を柔軟・高速・正確に捉える様子を披露。ロボットアームには、ニコンの「C3 eMotion」が搭載されている。
リブレット加工
サメ肌をヒントに開発されたレーザーによる微細加工技術で、空気や水の摩擦抵抗を抑える。加工が施された対象物の展示や、タッチパネルを使ったクイズも体験できる。
車載カメラシステム
三菱ふそうトラック・バス株式会社との共創により誕生したシステムを体験可能。VRゴーグルを装着し、トラックの視界を体感しながら遠方と周辺を確認できる。
ミラーレスカメラ「ニコンZ シリーズ」
最新のZ シリーズと「ニコン Z50II」を展示する。プロによるポートレート撮影も実施。さらに、NASAと協力した月面カメラの開発についても紹介する。断熱ブランケットなど、過酷な月面環境向けの技術を展示する。
バーチャルプロダクション
現実と仮想世界が融合した映像を撮影する体験展示「Studio Extreme」を設置する。モーションコントロールシステムStudiobot LTと、RED Digital Cinema, Inc.のカメラを使用し、天気予報番組作りを体験できる。
※「Studio Extreme」は、Disguise Technologies Limitedとの共同展示