ゼンハイザーグループは、2025年2月4日から7日までFira Barcelonaで開催される「ISE 2025」で教育機関、企業、ライブイベント、放送業界、スタジオ向けのオーディオソリューションを紹介する(ブース:ホール3、B 500、B 550スタンド)。

今年は、ISEのホール3にある隣接する2つのブース(B500、B550)にて出展。展示するブランドには、自社のSennheiser、Neumann、AMBEO、Merging Technologiesが含まれ、多様なワークフローに対応した最新技術を提案する。

ブース内では、ゼンハイザーグループのポートフォリオ全体を近くで見られるだけでなく、熱心なエキスパートによる案内を受けながら、魅力に溢れたデモルームでグループのテクノロジーを体感することもできる。

ビジネスコミュニケーションゾーン

「ビジネスコミュニーションゾーン」では、イージーラーニングとコラボレーションのためのソリューションを展示する。これらのソリューションは、講堂から会議室に至る、あらゆる規模のスペースでユニファイドコミュニケーションを実現するためのものだ。

ゼンハイザーの「ライブデモ ミーティングルーム(live demo meeting room)」では、クラストップの豊富な機能を持つ、オールインワンの会議用デバイスである、TeamConnect(TC) Bar SとTeamConnect Bar M、ならびにデザインとシームレスなサウンドが高く評価されており、自動ダイナミックビームフォーミングとTruVoiceliftが実装されているTeamConnect Ceiling Medium(TCC M)マイクロフォンを展示する。展示期間中、TC Barのデモ、ならびに30分に1回のTCC Mのデモは20分に1回行われる。

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また、Evolution Wireless Digital Familyに新たに加わったEW-DXを搭載した最先端のワイヤレスソリューションや、きれいな音質で簡単に対応でき、ライブ会場間の連携を実現する双方向ソリューション、MobileConnectのライブデモを体験できる。

TeamConnect Familyソリューション

ISE 2025において、ゼンハイザーはパートナーと共同で、人気のパーフェクトペアスカベンジャーハント(物集め競争)も復活させる。インタラクティブなタスク、最先端のテクノロジー、および特別な景品によってスケールアップされた、今回の企画では、ゼンハイザーのソリューションとパートナーメーカーのテクノロジーとの組み合わせ方法をダイナミックに探索できる。

インテグレーターやコンサルタント、テクノロジーのユーザーなど、ゼンハイザーが招待した参加者であれば誰でもハントに参加でき、ゼンハイザーのデバイスがグローバルパートナーシップおよびアライアンスのソリューションと組み合わされたときに発揮する潜在能力を知ることができ、そのような連携が現代のコミュニケーションとコラボレーションに与える影響を理解できる。

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ISE 2025では、Perfect Pairスカベンジャーハントが復活

ハントへの参加を希望する場合は、App StoreまたはGoogle PlayでScavifyアプリをダウンロードしたあと、アプリ内で「ISE25」を検索し、ハントの機能を有効にする。してほしい。詳しい情報や参加方法については、こちらを参照。

プロフェッショナル向けの「デジタルワイヤレスゾーン」

ゼンハイザーは、WMAS(Wireless Multi-channel Audio System)テクノロジーについての10年にわたる研究から生まれた、広帯域双方向のSpecteraエコシステムの詳細を紹介する。来訪者は、マイクとIEMボディパックの組み合わせによってシステムが生み出す音を聴くことができ、さらにゼンハイザーのRFエキスパートがこの画期的なテクノロジーについての質問に直接答える。

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同じ広帯域RFチャネルでマイクとIEMオーディオの両方を処理しながら、データ管理も可能なSpectera SEKボディパック

ゼンハイザーの狭帯域デジタルソリューションであるDigital 6000とEW-DXも、4チャネルの新しいDanteレシーバーとともに展示する。付属の「マイクプレイテーブル(mic play table)」を通じて、SennheiserとNeumannの利用可能なすべてのカプセルとともに、ボディパックトランスミッターに接続された、ハンドヘルド型および頭部装着型のラベリアマイクを使って、自身の声に最も合った組み合わせを見つけられる・音声は、スタジオヘッドフォンのSennheiser HD 490 PROとNeumann NDH 30を通じて聴くことができる。

ワイヤード製品では、最高クラスのマイクロフォンシリーズである、MKH RFコンデンサーマイクフォロフォンシリーズを、新製品のMKH 8030フィギュアオブエイトマイクロフォンとともに展示する。MD 435以外にも、MD 445、ならびにevolutionシリーズのボーカルマイクロフォンであるe 935と945、新製品のMD 421 KompaktがISEの場で展示され、さらにHMD放送用ヘッドセットも並ぶ。

「イマーシブゾーン」にはNeumannのスタジオモニターソリューション

ゼンハイザーグループのブースにある、「イマーシブゾーン」では、ノイマンが革新的なリファレンスモニタリングソリューションを展示する。ここでは、ノイマンの代名詞であるKHスタジオモニターシリーズとともに、Monitor Mission搭載のMT 48オーディオインターフェースも見ることができる。

ノイマンはさらに、新製品のRIME(Reference Immersive Monitoring Environment)のプレビューを行う。RIMEはDAW用のプラグインで、斬新なAMBEOアルゴリズムを使ったヘッドフォンを通じて、Dolby Atmos 7.1.4などのイマーシブフォーマットのモニタリングを可能にする。

既存のソリューションとは異なり、RIMEは、Neumann NDH 20およびNDH 30ヘッドフォン専用となっている。実際に、このソフトウェアには、ノイマンのKHスピーカーのシグナルチェーン全体が組み込まれており、リファレンスルームのMA 1を介した完璧な調整が可能となり、サウンドはMT 48を介して、KU 100によってキャプチャされる。

その結果、究極の品質と精度を持つサウンドが生まれる。RIMEはステレオプレイバックの外部化(externalization)にも利用でき、ヘッドフォンをスタジオモニターのように使って、音を流すことができる。

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ノイマンの新しいDAWプラグイン、RIME(Reference Immersive Monitoring Environment)

ノイマンはオーディオコンテンツ作成ゾーン(Audio Content Creation Zone)にも出展し、MT 48のモバイル録音機能を実演する。規格に準拠した製品であるMT 48により、iPadまたはiPhoneへの録音を最高のオーディオ品質で行うことができる。モバイルで使用する場合、MT 48はUSBモバイルバッテリーから電力を供給(最低25 W)できる。さらに、KHモニターやさまざまなカラーのマイクロフォンなどのオーダーメイド製品も展示する。

マージング・テクノロジーズがOvation 11を初公開

マージング・テクノロジーズは、自社の代表的なステージ用シンクロナイザーおよびメディアプレーヤーの最新形態となる、Ovation 11を初めて公開する。

ライブイベントやテーマパーク、マルチメディア制作などで使用されるOvation 11は、複雑な構成の管理や同期、再生を簡略化する、優れた性能とイノベーティブな機能を備えている。

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Ovation 11のミキシングとショー管理のプレビュー

来訪者は、Hapi Mk III、AnubisおよびMT 48がPyramix 15 DAWにシームレスに統合されている、マージングの最先端のDante対応エコシステムも体験できる。この展示では、マージングがオーディオ製品を進化させ、ネットワーク環境で比類なき精度、拡張性および柔軟性を実現する方法を見ることができる。