OMデジタルソリューションズが展開する映像製品ブランド「OM SYSTEM」は、往年のフィルム一眼レフカメラ調の普遍的な美しいデザインに、クリエイティブな撮影表現が自在に楽しめる「カラー/モノクロプロファイルコントロール」や「コンピュテーショナルフォトグラフィ」機能を搭載した「マイクロフォーサーズシステム規格」準拠ミラーレス一眼カメラ、「OM SYSTEM OM-3」を2025年3月1日に発売する。撮影機能のみならずデザインにこだわりを持つ方や、多彩な撮影表現を楽しみたい方に最適なカメラとしている。
ラインナップは以下の通り。
- OM SYSTEM OM-3 ボディ
- OM SYSTEM OM-3 12-45mm F4.0 PROレンズキット(ボディ+M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO)
フラッグシップモデル譲りの高性能を継承しながら、常に持ち歩いて撮影したくなる美しいデザイン
「OM-3」は、往年のフィルム一眼レフカメラ「OLYMPUS OM-1」の設計思想を継承し、特徴的なペンタ部やカメラボディ両サイドのデルタカット、軍艦部のダイヤル形状などの洗練された美しいデザインと優れた操作性、所有欲を満たす高い質感を備えている。感性を刺激し、アウトドアフィールドへ誘う道具としての魅力を高めたという。
また、写真・動画の表現にこだわる撮影者の要望に応えるフラッグシップモデル譲りの高性能を搭載。
好みのフィルムを選ぶように撮影が楽しめる「カラー/モノクロプロファイルコントロール」や「アートフィルター」、「カラークリエーター」を操るクリエイティブダイヤル、「コンピュテーショナルフォトグラフィ」機能を呼び出すCP(コンピュテーショナルフォトグラフィ)ボタン、静止画/動画/S&Qダイヤルを設け、豊富な撮影機能を直感的に操作できる。
画像処理エンジンTruePic Xと有効画素数約2037万画素裏面照射積層型Live MOSセンサーが、高解像レンズM.ZUIKO DIGITALの性能を引き出し、センサーサイズから想像されるレベル以上の高画質を実現する。
装着可能な全てのレンズの手ぶれを補正するボディ内5軸手ぶれ補正機構を搭載し、最大で中央6.5段、周辺5.5段の補正効果を発揮する。対応レンズと組み合わせることで、さらに強力な中央7.5段、周辺6.5段の補正効果が得られるシンクロ手ぶれ補正にも対応する。
また、マグネシウム合金ボディの適所にシーリング部材を配置し、防塵・防滴設計(保護等級IP53)、-10℃の耐低温性能を実現。急な天候の変化でも安心して持ち歩くことができ、日常から旅行まで、心が動かされたシーンを逃さず撮影できるという。
フィルムの個性を再現する「カラー/モノクロプロファイルコントロール」
カラーフィルム/モノクロフィルムを選んで仕上がりの違いを楽しむように、特徴あるプリセットを選択して撮影を楽しめる。さらに、プリセットをベースに撮影時にファインダー内で仕上がりの効果を見ながら画作りを調整し、オリジナルの表現に仕上げることができる。カメラを構えたままで本機能にワンタッチでアクセスできる「クリエイティブダイヤル」をカメラボディ前面に配置している。
カラープロファイルコントロール
カラー撮影時に、12分割した色の彩度をそれぞれ11段階で調節でき、自分好みの最適な色合いで作品作りが楽しめる。ハイライト&シャドウコントロールも組み合わせて使うことができ、表現の幅がより広げられるという。
「標準(COLOR 1)」、渋みと重厚感のある色調の「クロームフィルム リッチカラー(COLOR 2)」、彩度が高く濃厚な発色の「クロームフィルム ビビッド(COLOR 3)」、淡く柔らかい色調の「クロームフィルム ソフトトーン(COLOR 4)」の4種類のプリセットを用意している。
モノクロプロファイルコントロール
モノクロ撮影に欠かせない、カラーフィルター効果、ハイライト&シャドウコントロール、シェーディング効果、粒状フィルム効果、調色の5つの効果を組み合わせて使うことができ、こだわりのモノクロ写真表現が可能。
「標準(MONO 1)」、粒状効果を活かした「クラシックフィルム モノクロ(MONO 2)」、赤のカラーフィルター効果を強調することで赤外線フィルムのような「クラシックフィルム IR(MONO 3)」、コントラストを抑えた柔らかい印象の「クラシックフィルム ローコントラスト(MONO 4)」の4種類のプリセットを用意している。
デジタル技術を駆使した新たな写真表現「コンピュテーショナルフォトグラフィ」
従来PCなどを使用して後処理で実現していた合成技術を、カメラ内で処理する「コンピュテーショナルフォトグラフィ」撮影機能を搭載している。カメラで撮影するだけで、最新のデジタル技術を駆使した新しい写真表現を実現する。本機能を手軽に使って楽しんでいただくために、各種コンピュテーショナルフォトグラフィ撮影機能を呼び出す「CP(コンピュテーショナルフォトグラフィ)ボタン」を新たに設けている。
CPボタンを押しながらコントロールダイヤルを回すことで、以下の撮影機能に切り替えることができる。
- 三脚ハイレゾショット
- 手持ちハイレゾショット
- ライブND撮影(ND2-64)
- ライブGND撮影(GND2-8)
- 深度合成撮影
- HDR撮影(HDR1、2)
- 多重露出撮影
こだわりの表現を実現する動画撮影機能
OM-3は、外部モニターなどの機材を接続してもコンパクトな動画撮影システムを実現する。撮影時の発熱に強く、環境温度40℃においても約30分の動画撮影が可能。環境温度25℃の場合は熱停止を心配することなく撮影できる
新たに「静止画/動画/S&Qダイヤル」や「クリエイティブダイヤル」を設け、多彩な撮影がしやすくなっている。また、映画のような味わいの映像を手軽に撮影するため、新たに動画専用ピクチャーモードOM-Cinema1/OM-Cinema2を用意している。
その他の特長
- 1053点オールクロス像面位相差クアッドピクセルAF
- AI被写体認識AF(人物/モータースポーツ/飛行機/鉄道/鳥/動物(犬・猫))
- 星空AF
- 高速連写 最速120コマ/秒(AF追従50コマ/秒)
- プロキャプチャー撮影(2ndレリーズから最大70コマ遡って記録、RAW連写可能)
- カスタムモードの名称設定(数字・アルファベット12文字まで設定可能)
- 動画モードのカスタムモードへの登録/呼び出しに対応
- 動画撮影ランプ(タリーランプ)対応
撮影や画像編集をサポートするアプリケーション/ソフトウェア
スマートフォンアプリ「OM Image Share」(OI.Share)
Wi-Fiでカメラと接続して撮影データを転送、リモート操作が行えるスマートフォンアプリ。「OM-3」では、「OM Image Share」経由でカメラ本体のファームウェアアップデートや、設定のバックアップ/リストアに対応している。
画像編集ソフトウェア「OM Workspace」
高度なRAW現像・編集機能を搭載する画像編集ソフトウェア。「OM-3」のカラープロファイル・モノクロプロファイルコントロールで撮影されたJPEG画像から設定値を読み出し、その設定を、カメラに書き戻すことができる。また、「OM-3」との接続でUSB RAW編集機能に対応、カメラ内で適用可能な現像設定、トーンカーブや「かすみ除去」などの編集も行える。さらにRAW現像用の「AIノイズリダクション」機能も備え、対応カメラで撮影したRAWファイルの現像時に適用することで、よりクリアな画像が生成できる。