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株式会社Cerevoは、ライブ配信機器「LiveShell X」向けに、本体のローカルネットワーク操作で配信設定が可能な「LiveShell Studio」を搭載する新ファームウェア(Rev.3000)を、2025年3月31日(月)にリリースする。
今回リリースするファームウェアは、2025年5月31日(土)に提供を終了する配信設定Webアプリ「Dashboard」からの移行のために必要なアップデートだ。Dashboard終了後もLiveShell Xでライブ配信を継続して利用するには、必ず同アップデートを実施する必要がある。
なお、2025年6月以降にLiveShell Xで遠隔操作を行う場合は、新ファームウェアへのアップデート完了後、別途「LiveShell Remote」への登録が必要となる。
また、LiveShell 2/LiveShell PRO向けに提供していたローカルモードについても、製品サポートの終了に伴い2025年5月末をもって提供を終了する。
新ファームウェアについて
LiveShell Xを新しい配信システム「LiveShell Studio」に移行するには、2段階のアップデートが必要となる。まず、準備用ファームウェア(Rev.2090)へのアップデートを行い、その後ファームウェア(Rev.3000)へアップデートすることで、Dashboard提供終了後もライブ配信機能を利用できる。なお、両ファームウェアは同日(2025年3月31日)にリリースする。
Rev.2090
2025年5月末までにRev.2090へのアップデートが完了していない場合、Rev.3000へアップデートできなくなる。Rev.2090へのアップデートが完了している場合でも、2025年6月以降はDashboardは利用できなくなる。
Dashboardに接続すると、従来のアップデート同様に自動的にアップデートが実施される。このアップデートでは、Rev.3000にアップデートするために必要な機能が追加される。このファームウェアによるLiveShell XやDashboardでの操作や機能に変更はない。
Rev.3000
Rev.2090にアップデートされたLiveShell Xでインターネットに接続し、本体メニューよりアップデート操作をするとRev.3000へアップデートできる。
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2025年6月以降のDashboard提供終了後も、Rev.2090へのアップデートが完了している場合は、Rev.3000へのアップデートが可能。アップデートが完了すると、LiveShell XがDashboardに接続できなくなり、配信設定の操作に「LiveShell Studio」が利用できる。また、LiveShell Remoteへの機器登録が可能となる。
ファームウェア(Rev.3000)アップデート後の主な変更点
各種配信設定、操作方法の変更
Dashboardは使用できなくなり、以下の2つの方法で操作できる。
- ローカルネットワークからの操作
- LiveShell Remoteを使用した遠隔操作
ローカルネットワーク操作用「LiveShell Studio」の搭載
LiveShell X専用にカスタマイズされたLiveShell Studioが利用可能。
※操作方法の詳細は、ファームウェアリリース日(2025年3月31日)に公開予定のオンラインマニュアルを確認のこと
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配信設定、再設定の必要
Dashboardに保存されている配信設定は引き継がれない。アップデート前に現在の配信設定を控えおく必要がある。また新しい配信設定は、必ずローカルネットワークで行う必要がある。iveShell Remoteを利用する場合も、初期設定はローカルネットワークでの実施が必要。
遠隔での配信設定・操作には、LiveShell Remoteの登録が必要となる。
LiveShell XでのLiveShell Remote利用方法
LiveShell Remoteは、Cerevoのライブ配信機器LiveShellシリーズを遠隔から操作できるサービス。Webアプリケーション「LiveShell Studio」にインターネット経由でアクセスすることで、LiveShellシリーズ機器の設置場所を問わずリモートで配信操作ができる。
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LiveShell XでLiveShell Remoteを利用する場合は、遠隔から配信設定や状態監視が可能な「Liteプラン(月額税込1,100円)」に登録する。なお、LiveShell XではLiteプランを、2025年5月31日(土)まで月額料金無料で利用できる。
Dashboardの提供終了について
これまでLiveShellシリーズでご利用いただいた「Dashboard」は2025年5月末をもって終了する。合わせて、LiveShell PRO並びにLiveShell 2の修理・利用等に関する全ての製品サポートを終了する。
なお、LiveShell PRO、LiveShell 2、LiveWedgeの3機種は、2025年3月末をもって下取りプログラムの対象外となる。LiveShell Xについては2025年4月以降も引き続き下取りプログラムの対象となる。
Dashboard終了後のLiveShellシリーズの利用について
- LiveShell W:Dashboard終了に伴う変更なし
- LiveShell X:先述の通り
- LiveShell 2/LiveShell PRO:製品サポート終了に伴い、2025年6月以降、ローカルモードを含む全ての機能が利用不可
- LiveWedge:Dashboard終了後はスイッチャー機能のみ利用可能
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