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DxOは、RAW画質の究極のソリューションに部分調整が導入され、ベイヤーやX-Transセンサーにもサポートを拡大した写真編集ソフトウェア「DxO PureRAW 5」を2025年4月15日に発売する。

発売前に予約すると、DxO PureRAW 4の無料コピーをすぐに利用でき、macOSとWindowsマシン向け永久ライセンスは税込16,999円。DxOウェブサイトから購入できる。

DxO PureRAW 3または4からのアップグレードは税込10,999円。DxO PureRAW 5の使用には制限はなく、サブスクリプションは不要。現在、DxO PureRAW 4の全機能が使える14日間の無料体験版をDxOウェブサイトから利用できる。DxO PureRAW 5の体験版は4月15日から利用可能になる。

このソフトウェアはよりシャープで、クリーンな、ディテール豊かな画像を実現するとしている。バージョン5では強力な部分調整が導入され、フォトグラファーは最も複雑で要求度の高い画像でも、ノイズ除去やレンズシャープネス最適化を絶対的な精度で微調整できる。

さらに、DxOは有名なDeepPRIMEテクノロジーの第3世代、刷新されたインターフェイス、ワークフローを加速するカスタムプリセット、富士フイルムX-Transを利用のフォトグラファー向けの新しい機能も発表する。

アレクシア氏:新バージョンでは、ノイズ除去と細部抽出が私たちが可能だと考えていたレベルを超えて進化しています。さらに、美しい新インターフェイスでは、さまざまなカメラやシナリオに合わせたプリセットを作成できるため、素早く簡単にご利用いただくことができます。また、富士フイルム製品のファンの皆様にご満足いただける機能も導入されました。X-Trans画像がこれほど素晴らしく見えたことはありません。

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新しい部分調整:比類のない精度で微調整

詳細な微調整が必要な画像では、フォトグラファーは必要に合わせて画像の特定の部分でノイズ除去と細部抽出のレベルを調整し、シャープネス調整のレベルも適格にカスタマイズできるようになる。PureRAWの自動処理は比類のないレベルの処理を実現するが、より精度の高いアプローチが必要な場合には、部分調整が最適な解決策を提供する。

ユーザーは複数のマスクを描き、ディテール強制や輝度スライダを調整して、必要なものに正確に合わせることができる。また、画像の特定の部分だけにターゲットを絞り、シャープネス調整をさらに正確に適用することも可能だ。

DeepPRIME 3が登場:AIがRAW現像を革新

DxO PureRAW 5では、DxOオリジナルのニューラルネットワークを利用した、ベイヤーとX-Transセンサー向けのRAW処理エンジンの第3世代が導入されている。4年前、DxOは先駆者として、デノイジング/デモザイキングを同時に実行するために機械学習を使用した。AIの可能性を活用して、人間が構築するアルゴリズムを遥かに超えることができたという。

現在では、DeepPRIME 3にはピクセルレベルの残余クロマティックシフトという3つ目の処理が組み込まれている。DxO独自のDxOモジュールから引き出されるデータを使用して、DeepPRIME 3はRAW変換プロセスの一環として色収差を解決する。また、ユーザーは画質を大きくブーストできるだけでなく、DeepPRIME 3の速さは時間も節約できる。

新しくなったインターフェイス

DxO PureRAWのインターフェイスはバージョン5で完全に刷新され、より洗練された優れた体験を利用できるようになった。さらに円滑で効率化されたワークフローにより、さらに使いやすくなったため、ユーザーはソフトウェア操作にかける時間を減らし、納得いく仕上がりを堪能できるという。

ワークフローのアップグレード

バージョン5では、カスタムプリセット作成機能が導入され、ユーザーは頻繁に使用する設定をワンクリックで適用できる。これにより、カメラ、レンズ、ISO、被写体の問題など、さまざまな変数に応じて異なる設定を簡単に適用できる。既存の一括処理や一括ファイル名変更機能と組み合わせると、繰り返しの操作を避けて時間を節約できるだけでなく、ワークフロー全体で一貫性を維持できる。

DeepPRIME XD3 X-Transベータ版が登場

DeepPRIMEが拡張されたDxOのDeepPRIME XD(eXtra Detail)エンジンがDxO PureRAW 3に導入され、最も要求度の高いファイルの最も強力な処理を実現する。進化したこのバージョンでは、以前は使用不可能だと思われていたISOレベルで撮影された画像で驚きの結果を実現する。

富士フイルムカメラユーザー向けに、DxOはDeepPRIME XD3 X-Transベータ版を導入した。これにより、X-Transを利用しているフォトグラファーは次世代のノイズ除去と細部抽出を早期に利用可能だ。

DxOモジュールでPureRAW 5が機材の性能をさらに引き出す

パリにある専用ラボで作成されたDxOモジュールが先月、10万個を超えた。20年以上前にDxOが開発したDxOモジュールは、レンズと特定のセンサーのペアの特徴を解析する数学モデルだ。このモデルはDxOソフトウェアによって使用され、レンズとカメラの組み合わせのパフォーマンスを強化し、物理的な限界を超えた性能を発揮できるようにするという。

結果の品質は、経験豊かなDxO技術者が実現する精度に基づいている。DxO技術者は、カスタマイズして製作された機材と、過去20年以上にわたり開発されてきた綿密なプロセスを使用して、コントロールされた環境でテストを実施。PureRAW 5のDxOモジュールは、フォトグラファーが機材から可能な限り最高の品質を引き出せるようにするとしている。