Blackmagic Designは、「Blackmagic 2110 IP UpDownCross 12G」を2025年6月に発売する。希望小売価格は税込90,980円。

同製品は、ライブプロダクションおよび放送向けの新フォーマットコンバーターを発表した。同製品は12G-SDI、HDMI、SMPTE-2110 IPビデオ接続に対応し、SD、HD、Ultra HDビデオフォーマット間の変換が可能。ラックマウント型の筐体へ、ビデオ/オーディオモニタリングおよびメニュー操作用のフロントパネルLCDを搭載する。

Blackmagic 2110 IP Converterシリーズは、既存のSDI機器をST 2110ベースのIP放送システムへ統合する目的で設計された。ラックマウントモデルは、機材ラックへの設置を想定しており、変換対象機器の近傍に配置できる。本コンバーターを追加することにより、既存のビデオ機器を比較的低コストでSMPTE-2110へ対応させることが可能となる。具体的な導入方法として、ライブプロダクションスイッチャー、ディスクレコーダー、配信プロセッサー、カメラ、テレビなどにBlackmagic 2110 IP Converterを接続する。

Blackmagic 2110 IP Converterシリーズは、既存のSDI機器をST 2110ベースのIP放送システムへ統合する目的で開発された。ラックマウント型の筐体は、機材ラックへの設置を考慮し、変換対象機器の近傍への配置を可能とする。本コンバーターの導入により、既存のビデオ機器を比較的低コストでSMPTE-2110へ対応させることができる。具体的な運用として、ライブプロダクションスイッチャー、ディスクレコーダー、配信プロセッサー、カメラ、テレビなどへBlackmagic 2110 IP Converterを追加する。

Blackmagic 2110 IP UpDownCross 12Gは、ライブプロダクションおよび放送用途に適したフォーマットコンバーターである。ST 2110 IPビデオ、12G-SDI、HDMIビデオ接続間で、多様な機器間のフォーマット変換に対応する。1/3ラック幅の小型な筐体ながら、SD、HD、Ultra HDビデオフォーマットにおいて高品質なビデオ変換を実行できる。製品デザインとしてLCD、スピーカー、ヘッドフォンジャックを搭載し、LCDはビデオフォーマット設定メニューの表示にも対応する。これにより、常に適切な出力信号の送信が可能となり、接続された機器の保護に寄与する。フロントパネルに備えられたUSBポートは、HDウェブカメラとしての機能も提供する。加えて、大規模な放送システムに対応するためのリファレンス入力端子も装備している。

Blackmagic 2110 IP UpDownCross 12Gは、マルチレートに対応した12G-SDI接続を搭載し、SD、HD、Ultra HDの各種機器、最大2160p60までのフォーマット、Level AおよびBのデバイスを取り扱うことができる。入力端子として、全処理をバイパスするループ出力を備えた12G-SDI入力、HDMI 2.0入力、リファレンス入力を各1系統、出力端子として、12G-SDI出力を2系統、HDMI 2.0出力を1系統装備する。

各12G-SDIコネクターには再同期機能が内蔵されており、すべての変換処理はリファレンス入力のビデオタイミング信号に同期される。また、本コンバーターはSDI信号における低ジッター、高品質なマルチタップ・ビデオフィルターに対応する。これにより、長尺ケーブルを使用した場合でも放送品質のビデオ信号の品質維持が期待できる。オーディオに関しては、実行中の変換処理に基づき自動的に遅延が適用された後、信号へ再エンベッドされるため、常にビデオとの同期が保たれる。

BlackmagicのST 2110 IP製品は、IPビデオ規格SMPTE-2110に準拠している。この規格は、IPネットワークを介した10-bitビデオ、オーディオ、補助データの伝送、同期、定義を規定する。また、SDI入力をPTP(Precision Time Protocol)クロックへ再同期する機能や、PTPクロックから生成されたリファレンス出力へ外部機器を同期させる機能も備えている。

Blackmagic DesignのCEO、グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。

弊社の既存のUpDownCrossコンバーターをUltra HD対応にし、さらにSMPTE-2110 IPビデオのサポートを追加したいと考えていました。新製品、Blackmagic 2110 IP UpDownCross 12Gは、クライアントが様々なビデオフォーマットを変換する必要がある最新のワークフローに最適です。また、ラックマウント可能なのであらゆる場所に設置できます。ユーザーの皆様が、スタジオやライブイベントの会場で、この製品をどのように活用されるのか、とても楽しみです!