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日本カメラ博物館は、2025年6月7日(土)に、講演会「エプソンR-D1の研究」を開催する。

カメラの正式名称は「エプソン レンジファインダーデジタルカメラ R-D1」。ライカMマウント互換のEMマウントを備えた世界初の距離計連動レンズ交換式デジタルカメラとして、2004年に発売された。同型式のフィルムカメラはドイツの「ライカ」が確立したが、ライカ初の同型デジタルカメラ「ライカM8」は2006年発売であり、デジタルとしてはセイコーエプソンが"本家"ライカカメラ社に2年先駆けて発売したことになる。

また、「R-D1」はデジタルカメラでありながら、シャッターチャージはフィルムカメラのように右手の手動レバーで行い、カメラ上部には指針式のアナログメーターで撮影枚数、バッテリー残量、ホワイトバランスなどが示される。

このような他のカメラにはないユニークな機構から、シリーズの発売が終了した現在でも唯一無二のデジタルカメラとして根強い人気を誇っているという。

同講演では、日本カメラ博物館の市川運営委員がセイコーエプソン社や開発者の協力を得てまとめ上げた製品開発に関する資料や経緯について、詳しく話す。

カメラ「エプソン レンジファインダーカメラ R-D1」

2004(平成16)年7月 セイコーエプソン
撮像素子はAPS-Cサイズの610万画素CCD、記録媒体はSDメモリーカード。「EMマウントを採用した世界初距離計連動レンズ交換式デジタルカメラ」として一般財団法人日本カメラ財団の「日本の歴史的カメラ」に選定。

講師:市川泰憲氏

1947年東京生まれ。1970年東海大学工学部光学工学科卒業、同年写真工業出版社入社。月刊「写真工業」編集長を経て、歴史的カメラ審査委員、2009年より日本カメラ博物館運営委員を務める。

開催概要

タイトル 日本カメラ博物館講演会「エプソンR-D1の研究」
講師 市川泰憲氏 歴史的カメラ審査委員、元月刊「写真工業」編集長
開催日時 2025年6月7日(土)13:00~15:00(12:30開場予定)
場所 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル 6階会議室(東京メトロ半蔵門線半蔵門駅下車4番出口より徒歩1分)
※JCIIビルは、日本カメラ博物館隣で、写真展を開催しているビル
応募方法 日本カメラ博物館にて直接受付、または電話にて受付
お申し込み・お問い合せ先 03-3263-7110
定員 100名(座席指定なし・先着順)
受講料 300円(日本カメラ博物館友の会会員・フォトサロン友の会会員・学生は無料)
※受講券提示で一人一回のみ博物館入館が無料
備考 ※当日講演前に博物館見学する方は、入館受付時に講演会参加の旨伝えること