
Profotoは、ソニーのグローバルシャッターカメラ「α9 III」に対応するProfotoフラッシュの新ファームウェアアップデートをリリースし、ソニーとの技術提携を拡大している。
このアップデートは、クリエイターが設定に費やす時間を減らし、瞬間を捉える時間を増やすことを目的に設計されているという。Profoto A10、またはA10とD30、Pro-D3、Pro-B3を組み合わせて使用する写真家は、α9 IIIとTTLでシームレスにフラッシュ同期し、最高1/80,000秒までのシャッタースピードで撮影できるようになる。
今回のアップデートは、より大規模な展開の第一段階であり、Profotoのフラッシュラインナップ全体でのシステム互換性が計画されているという。
Profoto A10、D30、Pro-D3、Pro-B3のファームウェアアップデートは、2025年5月22日から提供開始される。なお、D30、Pro-D3、Pro-B3のアップデートされたフラッシュシンクロを利用するためには、アップデートされたA10によってトリガーされる必要がある。
あらゆるシャッタースピードでのクリエイティブな自由
ソニーのグローバルシャッターとProfotoの先進フラッシュ技術の組み合わせは、新たな創造の可能性を開くものだとしている。写真家は初めて、妥協なく最大1/80,000秒でフラッシュをシンクロできるようになり、明るい日中でも、環境光を完全に遮断するなど、自在なコントロールが可能になるという。
モディファイアでドラマチックな影を作ったり、ピンポイントの精度で動きを止めたりと、クリエイターはハイスピードシンクロ(HSS)ではこれまで不可能だった効果を、パワーや複雑さを失うことなく実現する。その結果、自由自在なライトシェーピングと、様々な絞りやシャッタースピードでもシャープな露出を得られるようになったという。
瞬時に完璧な露出を実現
システムは箱から出して、フラッシュをフリーズモードに設定するだけですぐに使用可能。自動TTL露出による迅速なセットアップと、TTLとマニュアルモード間のシームレスな切り替えによる微調整により、写真家は自身のイメージに集中できる。
このアップデートにより、クリエイターは設定調整に費やす時間を減らし、瞬間を捉える時間を増やすことができる。ソニーとの協力は、Profotoがプロフェッショナルに対し、いつどこで撮影しても、思い描いた通りのライティングを形作るために必要なツールを提供することにつながっているという。
戦略的な一歩前進
このアップデートは、Profotoとソニーが写真家やビジュアルクリエイター向けにプレミアムで先進的なツールを提供するための拡大する取り組みの一歩だとしている。この提携は、技術的な摩擦を減らし、創造的可能性を高める革新的なツールでプロのクリエイターを力づけるという共通のコミットメントを反映しているという。

