RED DIGITAL CINEMAは、2025年9月12日から15日までオランダ・アムステルダムで開催される「IBC 2025」の同社ブース(ブース番号:11c20a)にて、新型「V-RAPTOR XE」を発表する。
高い評価を得ているZ Cinemaカメラシリーズの最新モデルとなるV-RAPTOR XEは、V-RAPTOR [X]をスリム化したバージョンであり、映画的なストーリーテリングに不可欠なツールを厳選して搭載しているという。同機は起動時間の短縮に加え、近日リリース予定のファームウェアアップデートにより、電力効率を向上させる新開発のセンサー最適化機能も搭載。
妥協のない画質を求める独立系クリエイター向けに設計されたV-RAPTOR XEは、大判フォーマットのシネマグレード機能を、より手頃な価格帯で実現するとしている。
新型カメラは、V-RAPTOR [X]シリーズに搭載されているREDの業界をリードする8K大型フォーマット(VV)グローバルシャッターセンサーを継承し、世界中の映画製作者が信頼するシネマティックな画質、ダイナミックレンジ、低照度性能を保証する。
RED Digital CinemaのCEOである大石啓二氏は、次のようにコメントしている。
大石氏:V-RAPTOR XEは、当社の卓越した評判を確立した中核的な画質を犠牲にすることなく、大判フォーマットで撮影する映像制作者に多用途で効率的な選択肢を提供します。
このカメラは、フル装備モデルに搭載される全ての高度な機能を必要とせず、シネマグレードの映像を求めるインディーズ映画製作者、ドキュメンタリー作家、コマーシャル撮影者、ストーリーテラーに最適です。映画制作の環境が進化し続ける中、V-RAPTOR XEカメラはREDの力をさらに拡大するでしょう。
「E」は"Essentials"を表す
V-RAPTOR XEは、現代の映像制作における基本機能を中心に設計されている。主な機能は以下の通り。
- 8K VV最大60fps、6K S35最大80fps、4K最大120fps、2K最大240fps
- 業界をリードする先進の8K大型フォーマット(VV)グローバルシャッターセンサー技術
- 起動時間とセンサー消費電力の大幅な削減(今後のファームウェアアップデートで対応予定)
- 象徴的なREDのDNAと卓越した画質
- 比類なき低照度性能(17stops)
- 究極のレンズ互換性を実現するRFマウント/ニコンZマウント対応
- 約1.8kgのコンパクトボディであらゆる撮影環境に対応
- V-RAPTORアクセサリーとの互換性
V-RAPTOR XEは2025年9月9日より注文可能で、10月より出荷を開始する。
また、V-RAPTOR XE Cine Essentials Packも用意されており、V-RAPTOR XEカメラ本体、PLマウント用電子NDフィルターアダプターパック、DSMC3 RED Touch 7.0インチLCD、アウトリガーハンドルが含まれる。

KOMODOユーザー向け下取りプログラム
REDは、現行のKOMODOおよびKOMODO-Xカメラ所有者全員を対象に、新型V-RAPTOR XEまたはV-RAPTOR [X]カメラもしくはパック購入時に適用されるクレジットを受け取れる新たな下取りプログラムを発表した。これは初代KOMODO所有者向けに提供される初の下取り機会となる。下取り手続きおよび対象条件の詳細はRED.comで確認可能。
今後のアップグレード
V-RAPTOR XEを所有のユーザーで、後日V-RAPTOR [X]の機能セットへの拡張を希望の場合、XEカメラを完全アップグレードすることが可能だ。
大石氏:REDは、先進的で高品質かつ信頼性の高いシネマカメラの堅牢なラインナップを開発し、あらゆるレベルの映画制作者に広く提供することに引き続き取り組んでまいります。
V-RAPTOR XEの詳細な技術仕様およびシネマカメラ全ラインナップとの直接比較については、RED.comをご確認のこと。