Hollylandは、スマートフォンをカメラモニターとして活用できるワイヤレス・ビデオ伝送システム「Vcore」を発表した。同製品は、利便性と携帯性を重視し、撮影体験の軽量化を目指して開発されたものである。

Vcoreは、プロ仕様のモニタリング、ワイヤレス伝送、インテリジェントなソフトウェア機能をスマートフォン中心のエコシステムに統合し、撮影から編集までのワークフローを簡素化することを目的としている。主な対象として、エントリーレベルのユーザーやセミプロのクリエイターを想定している。

このシステムは、カメラとHDMIで、スマートフォンとUSB-Cで接続することにより、専用アプリ「HollyView」を通じてリアルタイムの映像モニタリングを可能にする。最大で4K解像度、毎秒30フレームのビデオ伝送に対応しており、撮影者は手持ちのスマートフォンで正確な映像確認が行える。

OSはAndroidとiOSの両方に対応し、同社のPyroシリーズ受信機と組み合わせることで、1台の送信機から最大4台の受信機へ同時に映像を伝送するマルチデバイス監視環境を構築できる。信号伝送には5GHz周波数帯を使用し、伝送範囲は最大100メートル(約350フィート)、遅延は約65ミリ秒に抑えられている。

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また、Vcoreはモニタリング機能に加え、撮影から編集、伝送にいたるワークフロー全体の最適化も図っている。H.264コーデックを使用し、最大1080p、毎秒60フレームでの録画が可能である。カメラのフレームレートとタイムコードを自動的に検出し、Premiere ProやDaVinci Resolveといった編集ソフトウェアで使用するプロキシファイルとの連携を容易にする。プロキシファイルはタイムコードが埋め込まれたMP4形式で内部のSDカードに保存され、データのバックアップとしても機能する。

さらに、接続されたスマートフォン側でもHollyViewアプリを介して同期録画が自動的に開始されるため、撮影した映像をすぐにソーシャルメディアで共有したり、迅速に編集したりすることが可能である。

静止画については、USB経由でカメラと接続することでRAWやJPEGといった非圧縮画像ファイルを取得し、HollyViewアプリやmacOS用のCapture Oneプラグインへワイヤレスでリアルタイムに転送する機能も備えている。

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HollyViewアプリは、撮影中のクリップにリアルタイムで名前やタグを付けられる機能を提供し、データ管理を効率化する。スマートフォンと送信機で記録される映像には、デフォルトで同じファイル名の接頭辞が使用され、これは元のカメラファイル名に合わせてカスタマイズすることもできる。分割画面での映像比較や、重要なクリップへのマーキング、フォルダへの自動分類機能も搭載しており、制作者が映像検索に費やす時間を短縮するという。

これらの主要な機能に加えて、リモートでのカメラコントロール、ライブストリーミング機能、グリーンバック合成などに使用できるリアルタイム・クロマキー・アルゴリズムといった機能も実装されている。Hollylandは、「Your Phone. Your Monitor.(あなたのスマートフォンが、あなたのモニターに)」というコンセプトを掲げ、同製品を通じてモバイルデバイスを活用した新たな制作環境を提案している。