Blackmagic Design導入事例:テレビスタジオ構築、Castaic High Schoolの場合

Blackmagic Designの発表によると、Castaic High SchoolがBlackmagic Design製品をワークフローの基軸に置いた新しいテレビスタジオを構築したという。このスタジオには、Blackmagic URSA Broadcast G2ライブプロダクションカメラ、20台のDaVinci Resolveポストプロダクション&編集ステーション、ATEM 2 M/E Advanced Panel 20などが設置されている。生徒は、同スタジオで学校とロサンゼルス地域全体に向けて番組を制作している。

同校の実用芸術部のチャールズ・ドゥシュール氏は、2023年にCareer Technical Education (CTE)Film/TV課程を開始して以来、生徒と共にBlackmagic Designの製品を使用している。

ドゥシュール氏:生徒の多くは、これまでにビデオ制作の授業を受けたことがないので、新しいスタジオに機材を装備する際には、すぐに使用でき、使いやすく、より高度な機能に拡張できることが非常に重要でした。コストも重要な要素の一つでした。完全なターンキー・プログラムを求めていたのですが、Blackmagic Designの価格設定のおかげで、予算内で必要なものすべてを設置できました。

スタジオで定期的に制作される作品には、学校に焦点を当てた2番組と、SNSや学校の校内放送を通じて配信されるプロジェクトベースのコンテンツが含まれる。「The Pack」は月一回のスポーツ番組で、週一回放送されている「Good Morning Castaic」は、生徒によるクリエイティブな動画プロジェクトや、学校や地域社会での出来事を紹介する番組だ。新しいスタジオは、ロサンゼルス郡教育局が年次で行っているCTEのオンライン会議のライブ配信にも使用され、制作全体は学生の主導で行われた。

Blackmagic Design導入事例:テレビスタジオ構築、Castaic High Schoolの場合

すべての番組の撮影には、URSA Studio Viewfinder G2を取り付けた3台のURSA Broadcast G2が使用されている。このビューファインダーは、生徒がショットの構図を決めるにあたって、見やすい大きさに表示する上で不可欠だと同氏は語る。

ドゥシュール氏:カメラは使いやすく、一度設定が完了したら日常的な調整はほとんどありません。

ATEM 4 M/E Broadcast Studio 4KライブプロダクションスイッチャーとATEM 2 M/E Advanced Panel 20の組み合わせが、メインの制作スタジオの中心として使用されている。全カメラフィードとコンピューターの入力は、ATEM 4 M/E Broadcast Studio 4Kを介して送信され、タイトルはグラフィックプログラムで実行され、その後スイッチャーを使用してクロマキー処理される。ATEM Camera Control Panelも使用されており、すべてのカメラがマッチしているかどうかを確認し、フォーカスと露出の調整を実行するために使われている。3台のHyperDeck Studio 4K Pro放送デッキのうち、2台が撮影中にセグメントの再生に使用され、3台目が各番組の収録を行っている。それらに加え、ワークフローには2台のBlackmagic Audio Monitor 12Gが使用されている。同校は、演劇や激励集会などのために、ATEM Mini Pro ISOライブプロダクションスイッチャーおよびHyperDeck Studio HD Mini収録デッキを搭載した移動スタジオも使用している。すべてのポストプロダクションは、DaVinci Resolve Studioで行われている。

ドゥシュール氏:DaVinci Resolve Studioは無償で、サブスクリプション費用がかからない点で大変気に入っています。モダンなインターフェースを備えたユーザーフレンドリーなシステムで、生徒はすぐに基本を習得できます。生徒たちが自宅で無料でダウンロードして編集を続けられるのも素晴らしいですね。

映画やテレビに関して20年以上教えている同氏は、2019年の開校時に同校の課程をゼロから構築した。

Blackmagic Design導入事例:テレビスタジオ構築、Castaic High Schoolの場合

ドゥシュール氏:当校が職業教育や技術教育に特化していることに興味を持ち、大学や小規模なプロのスタジオに匹敵するレベルのスタジオ、つまり、映画やテレビを学ぶ次世代の生徒たちにとって真の訓練の場となるような空間を作りたいと考えました。当校は自由入学方式なので、近隣地域外の生徒でも入学を申請できます。そこで、放送に情熱を持つ生徒を引きつけるものを作りたいと思いました。Blackmagic Designのおかげで、それを実現することができました。

スタジオを構築する前は、生徒は撮影にBlackmagic Pocket Cinema Camera 4K、スイッチングにATEM Mini Pro ISO、編集にDaVinci Resolve Studioを使用していましたが、とても好評でした。Blackmagic Designの機器の素晴らしいところは、高校生の初級者から上級者まで、過度に複雑になることなく、プロの放送品質が得られる点です。そのワークフローに基づいて構築し、新しいスタジオの大半をBlackmagic Designの機器にすることは理にかなっていました。

同校でCTE Film/TV課程を学ぶことを目的に入学する学生は珍しくないと同氏は語る。ビデオ制作入門コースには約100人の学生が登録しており、入門コース修了後にオーディションを受ける必要のある上級プログラムには毎年約20人が進んでいる。

過去2年間、同校は優れた実績と放送により、米国内のStudent Television Network賞を受賞している。

Blackmagic Design導入事例:テレビスタジオ構築、Castaic High Schoolの場合