Atomosは、HDMIモニターレコーダー「Ninja TX GO」を発表した。同製品は、高い評価を得ているNinja TXの性能を、より幅広い映像制作者やクリエイター層に提供するものだという。

HDMI接続カメラ向けに設計されたNinja TX GOは、高輝度ディスプレイ、高度なモニタリングツール、プロフェッショナル向けコーデック、カメラ制御機能、クラウド接続性を、すべてコンパクトな1台に集約している。

Ninja TX GOは、5インチ、1500nitのHDRタッチスクリーンを搭載しカメラ内蔵ディスプレイを上回るモニタリング体験を提供するという。EL Zone、波形モニター、ベクトルスコープ、フォーカスピーキングなどのプロフェッショナルツールを備え、コンテンツクリエイターが現場でフレーミング、露出、色精度を制御できるようにする。

Ninja TX GOはCFexpress Type Bまたは外部USB-C SSDストレージに直接記録可能。Apple ProRes、ProRes RAW、Avid DNx、H.265/H.264フォーマットに対応し、ポストプロダクションワークフローの柔軟性を提供する。RAW対応HDMI入力により、最大6Kp30 RAW記録が可能。最新のミラーレスカメラやデジタル一眼レフカメラから卓越した画質を実現するという。

Ninja TX GO(およびNinja TX)が従来のNinjaモデルと一線を画す真の特長は、統合カメラ制御機能だという。この無料機能により、キヤノン、富士フイルム、ニコン、パナソニック、ソニー、Z CAMをはじめとする主要ブランドの対応カメラにおいて、絞り、シャッター速度、ISO感度などの露出設定を直接調整可能となる。これによりNinja TX GOは、モニタリング、録画、制御を1台で実現する、カメラ搭載型の完全なパートナーとなるという。

AtomosのCEOピーター・バーバー氏は、次のようにコメントしている。

ピーター氏:Ninja TX GOにより、当社のフラッグシップモデルNinja TXのパワーと柔軟性を、さらに幅広いクリエイターコミュニティに提供します。

軽量でありながら驚異的な性能を備えたモニターレコーダーであり、プロフェッショナルレベルのモニタリング、録画、制御を妥協なく実現します。HDMIカメラから直接最高の映像忠実度とワークフローの柔軟性を求めるクリエイターに最適です。

Ninja TX GOには内蔵Wi-Fiを搭載し、カメラからクラウドへのシームレスな操作を実現。20GBの無料ATOMOSphereクラウドストレージを含み、ATOMOSphere、Frame.io、Dropboxなどのサービスへの直接アップロードや、NDI 6/HX3経由のライブストリーミングが可能だ。

さらに高度な機能を求めるユーザー向けに、今年初めに発売されたNinja TXは、SDI入出力、AirGluワイヤレスタイムコード、シネマカメラ向けの拡張された8Kp30 RAW記録機能を追加している。

両モデルとも次世代AtomOSプラットフォームを搭載し、高速なパフォーマンス、無線アップデート、洗練されたユーザー体験を提供するという。HDMIおよびUSB-C接続用の堅牢なロック式ケーブルシステムにより、最も過酷な制作環境でも信頼性を確保するとしている。

主な機能一覧

  • HDMI経由で最大6Kp30 RAW記録
  • Apple ProRes / ProRes RAW / Avid DNx / H.265 / H.264へのエンコード
  • CFexpress Type BまたはUSB-C外部ストレージへのキャプチャ
  • 超高輝度1500nit、5インチタッチスクリーンディスプレイ
  • 対応カメラモデルでカメラ制御とタッチフォーカスを無料提供
  • カメラからクラウドワークフローのための内蔵Wi-Fi 6E
  • NDI 6 / HX3 TX / RXストリーミング機能
  • OTAアップデート対応のAtomOS LinuxベースOS
  • セキュアロック式HDMI/USB-Cケーブルシステム
  • USB-C、NP-Fバッテリー、ACアダプターで駆動

Ninja TX GOは、Atomos販売代理店およびAtomosウェブストアにて即時入手可能だ。カメラ制御機能は、Ninja TX GOとNinja TXの両方に対して無料の無線アップデートとして提供され、まもなく利用可能となる。