モーションキャプチャーシステムOptiTrack(オプティトラック)の正規販売代理店である株式会社スパイスは、バーチャルプロダクション分野向けの新たなカメラトラッキングツール「Wired CinePuck(ワイヤードシネパック)」をInter BEE 2025の同社ブース(Hall 4:4409)に出展し、実演デモを行う。
OptiTrackを使用したバーチャルプロダクションの概要
OptiTrackは、撮影エリアの周囲に赤外線カメラを設置して、撮影カメラに取り付けた剛体マーカー(Wired CinePuck)をトラッキングするアウトサイドイン方式のカメラトラッキングシステム。周囲の赤外線カメラの設置台数を増やすことでトラッキングエリアを拡大。20m四方の広いスタジオでも1mm以下の精度でトラッキングをすることが可能である。

OptiTrack Wired CinePuckとは
Wired CinePuckは、11個の自発光マーカーによる剛体の位置データと内部IMUセンサーの回転データでカメラをトラッキング。イーサネット接続でPoE給電およびデータ通信を行う。高精度IMUセンサーにより、光学式システムで発生するジッターをなくし、滑らかなトラッキングを実現する。

OptiTrackの優位性
抜群のコストパフォーマンス
OptiTrackの赤外線カメラで構築したトラッキングエリア内であれば、複数のWired CinePuckを使ったマルチカメラ撮影のトラッキングが可能である。コスト安なWired CinePuckとレンズエンコーダーを追加するだけで撮影カメラの台数を増やせるため、撮影カメラの台数の多い大規模システムになるほど、他社製のカメラトラッキングシステムに比べて圧倒的なコストパフォーマンスを実現する。
マーカーの貼付不要&柔軟な設置環境
天井や床への反射マーカーの貼付けが不要なシステムのため、これまでマーカーの貼れなかった放送スタジオや、天井LEDを自由に配置したいインカメラVFXのバーチャルプロダクションスタジオに最適なシステムだという。
タレントトラッキング・オブジェクトトラッキングも追加機材なしで
反射マーカーをヒトやモノに取り付けることで、カメラトラッキングと同時にタレントトラッキングやオブジェクトトラッキングが可能になる。

Inter BEE 2025 出展概要
- 開催期間:11月19日(水)~21日(金)
- 場所:幕張メッセ
- 小間番号:4409(Hall 4)
- 出展内容:
- バーチャルプロダクション向け、カメラトラッキングシステムとキャリブレーションソフトウェアの展示。
- ソニーFR7とCalibFXを組み合わせたAR合成デモ実演。
- OptiTrack Wired CinePuckを使ったカメラトラッキングのAR合成デモ実演。