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リーダー電子株式会社は、第三者割当による同社自己株式の処分(以下:本自己株式処分)を行い、その割当先であるACGグロース1号投資事業有限責任組合及びその業務執行組合員であるAnchor Capital Group株式会社(以下:ACG)と資本提携することが決定したことを発表した。

割当の背景および目的

同社は1954年の創業以来、電子計測器の専門メーカーとして、放送・映像業界を中心に高精度な信号計測技術を提供し、業界標準としての地位を築いてきた。近年は、映像技術のIP化や4K/8K対応といった技術革新に対応しながら、モニタリング分野でのソリューション開発を強化している。

2019年には英国の映像技術企業を買収し、欧州市場への進出と技術力強化を推進。また、同年より動画制作の自動化・省力化を目指す「Video Management Automation(VMA)」事業を開始し、2025年7月に完全子会社化したAI Picasso株式会社(以下:AI Picasso社)と同社との技術融合により、動画制作の自動化・省力化という新たな市場において競争優位性を確立するとともに国内外での事業拡大を加速させる方針である。本件M&Aは、同社が「電子計測器メーカー」から「AIソリューション企業」へと進化する転換点であり、長期的な企業価値向上に資する重要な施策であると考えているとしている。

これにより、電子計測器メーカーからAIを活用した動画制作ソリューション企業への進化を加速しているという。

同社の事業は、従来の放送・映像向け電子計測器事業を担う「バリュービジネス」と、生成AIや動画制作自動化などソフトウェア領域を展開する「グロースビジネス」の2本柱で構築されている。本自己株式処分では、成長領域であるグロースビジネスの拡大を目的として、ACGが組成した「ACGグロース1号投資事業有限責任組合」を割当先とする自己株式の処分を実施する。

ACGは、ACA株式会社のプロフェッショナルメンバーとその20年にわたる投資実績を継承し、2025年8月に設立された新たな投資会社であり、特にコンテンツや映像関連分野への投資に強みを有している。

現在、ACGはグローバルでのコンテンツ販売・映像配信サービス開発を行う企業への投資を重点分野と位置付けており、同業界の動向や技術ネットワーク等の豊富なリソースを有している。

ACGの有する動画コンテンツ制作・高次利用の領域における幅広いネットワーク・知見・経験によりマーケティング展開を加速化し、またACGの持つ豊富なネットワークとM&Aの実績を基にして事業の成長に必須となる事業提携やM&Aを進めることにより、同社はソフトウェア領域において、同社単独での展開よりも早期の事業基盤の構築が可能であると考えているという。

2025年12月8日付でACGとの間で投資契約を締結し、取締役候補者の指名権を付与するなど、戦略的パートナーシップを通じて長期的な企業価値向上を目指すとしている。

提携の概要

前述のとおり、ACGの持つ豊富なネットワークとM&Aの実績を基にして事業の成長に必須となる事業提携やM&Aを進めていく。なお、2025年12月8日付でACGとの間で投資契約を締結し、取締役候補者の指名権を付与するなど、戦略的パートナーシップを通じて長期的な企業価値向上を目指す。

具体的な資金使途は以下の通りである。

  • (1)VMA事業拡大のためのエンジニアの獲得および育成の資金:
    VMA事業の拡大に向け、AIや映像関連の専門人材の採用・育成を進めるとともに、外部技術の活用や開発環境の整備を通じて、動画制作の自動化・省力化を実現する体制を強化する。
  • (2)VMAソリューションの事業領域拡大のためのマーケティング活動費用、並びに業務資本提携あるいはM&A検討のための諸費用:
    VMAソリューションの事業領域拡大に向け、アニメ・ゲームなど新たな映像分野での導入促進を目的にマーケティング活動や実証実験を推進する。併せて、動画解析や生成AIなどの先端技術を持つ企業との業務資本提携やM&Aを通じ、外部技術の獲得と事業成長の加速を図る。

詳細については、以下の開示資料を参照。

同社代表取締役 長尾行造氏は次のようにコメントしている。

長尾氏:益々需要が高まる動画制作領域において、本年7月に実施したAI Picasso社のグループ入りに続き、ACGと資本提携することでAIも活用した動画制作ソリューション「Video Management Automation(VMA)」をいち早く、より多様に提供することを通じ、さらなる発展に貢献してまいる所存です。