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株式会社Shiftallは、フルボディトラッキング(フルトラ)デバイス HaritoraX 2ならびにHaritoraX 2 Pro(以下:HaritoraX 2)の拡張キット「HaritoraX 2 Add-on R」をプロトタイプとして2025年に発表したが、1年の開発期間の中で大きく製品の方向を見直すこととなり、発売を延期していた。このたび2026年春に発売する。希望小売価格は税込19,900円。

HaritoraX 2が採用しているIMU方式は「センサーに死角がなく、どんな姿勢でもトラッキングロストが起きない」という強みがあったが、「ドリフト」や「ズレ」と呼ばれる現象が弱みだった。

ドリフトとは、長時間使用していると、現実世界の人間は直立しているにもかかわらず、アバターの足や胸がヨー方向にねじれてしまう現象で、地磁気センサーがうまく動作しない環境などにおいて発生しやすい現象だ。この「ドリフト」をカメラによって自動的に補正し、長時間使用しても「ドリフトしない」IMU方式フルボディトラッキング(フルトラ)デバイスとするのがHaritoraX 2 Add-on Rである。

デモ映像

HaritoraX 2 Add-on Rのパッケージには、赤外線を反射するアタッチメントプレートと、赤外線カメラが同梱されている。アタッチメントプレートはHaritoraX 2の各センサーに取り付ける。カメラからアタッチメントプレートが見えた瞬間にドリフト量を算出し、専用ソフト「Shiftall VR Manager」にて自動補正を行う。カメラを設置し、アタッチメントプレートを取り付けるだけで、今まで通りのHaritoraX 2をそのまま使用でき、制御ソフトもこれまでと変わらぬShiftall VR Managerがそのまま使える。

センサーに死角がないというIMU方式のメリットがそのまま活かせるため、カメラからアタッチメントプレートが見えなくなっても、一切不自然な動きをすることがない。カメラから見えていない間はドリフトの補正はされないが、その間は従来通りのHaritoraX 2として動き、カメラに一瞬でも見えるとドリフトが自動解消される仕組みで、徹底した普段使いの安定性(トラッキングロスト時の奇妙な動きなどがない)にこだわったという。

アタッチメントプレートはプラスチックと反射板のみで構成され、バッテリーは不要だ。そのため大変軽く、もともと1カ所17グラム程度というHaritoraX 2の軽さを損なわない。また、バッテリーを備えないため、約80時間駆動するHaritoraX 2の長時間駆動メリットをそのまま活かすことができる。

反射板方式は全体コストの低減にも貢献する。2025年当時に発表した価格を大幅に下回る、カメラ1台とアタッチメントプレート6個を含んだ価格で税込19,900円を実現した。HaritoraX 2(税込39,999円)と組み合わせると、税込59,899円でズレない6点フルトラが実現できるという。

2026年1月6日〜9日(太平洋標準時)にアメリカ・ラスベガスにて開催中の世界最大級のテクノロジー・イベント「CES 2026」にて動作実機を展示している。