いよいよあさって2月26日から3月1日までの4日間、パシフィコ横浜にて「CP+2026」が開催される。“カメラと写真映像のワールドプレミアショー”と謳うこの見本市は例年多くのカメラメーカーやカメラアクセサリーメーカー、さらにそれらに関わる企業や団体等が出展し、連日来場者でたいへんな賑わいをみせる。昨今の写真ブーム、映像ブームを鑑みれば今年はさらなる人の入りが期待できることは間違いなく、期待が高まるばかりだ。
ここではCP+を運営するカメラ映像機器工業会の発表した出展社の目録や会場MAPなどから、どのような見本市になるのか筆者(大浦タケシ/フォトグラファー&カメラライター)なりに占ってみたいと思う。
キヤノン、ソニー、ニコン、富士フイルムが集う巨大ブースエリア
まずは例年通り日本の主要カメラメーカーがこのショーに勢揃いする。特に会場奥にはキヤノン、ソニー、ニコン、富士フイルムの4社の巨大ブースがずらりと並ぶ。通常見本市のブースの大きさはコマ数(1コマ=3m×3m)で表すことが多いが、どのブースも何コマあるか見当がつかないほどだ。
いずれも最新のカメラとレンズを中心とするタッチ&トライコーナーや、巨大ディスプレイを備えたセミナー会場など設け、大変な賑わいとなることだろう。特にタッチ&トライコーナーは時間帯によっては順番待ちの来場者で長い列を作ることがあるので、手にとってみたいモデルがある場合などなるべく早い時間にブースに訪れるのが賢明と言えるだろう。
なお、一部のタッチ&トライコーナーでは自分のメモリーカードを展示するカメラに装填し撮影した画像を持ち帰ることができたり、自分のカメラに同じく展示してあるレンズを装着して試し撮りができる場合もあるので、係員に尋ねてみるとよい。
各社の見どころとしては、キヤノンはEOS R6 Mark IIIや発表されたばかりのRF7-14mm F2.8-3.5 L FISHEYE STM、同じくRF14mm F1.4 L VCM、ソニーはα7VにFE 100mm F2.8 Macro GM OSS、ニコンはNIKKOR Z DX 35mm f/1.7やNIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1など、富士フイルムはチェキinstax mini EVO Cinemaが注目の的となるはずだ。
パナソニック、タムロン、シグマらが魅せる独自の展示スタイル
会場中央のコマ数の小さなブースが集まるコーナーを挟んで、会場奥のブースの向かい側にはパナソニック、ケンコー・トキナー、タムロン、シグマ、OMデジタルソリューションがブースを並べる。その規模は先の4社にくらべるとやや小さいが、それでも見応え十分な広さに思えるはずだ(ソニーとキヤノンのブースがあまりにも巨大なのだ)。
こちらもいずれのメーカーもタッチ&トライコーナーなど展開することは間違いなしだが、以前シグマのブースでは同社の所有する写真集を一堂に展示したように趣向を凝らしているものもあるので、ぜひ注目してもらいたい。
各社の目玉としては、パナソニックがLUMIX S 100-500mm F5-7.1、タムロンは発表されたばかりの35-100mm F/2.8 Di III VXD、シグマがSigma 35mm F1.2 DG II | Artといったところだろうか。
コシナ、焦点工房、DJI、そしてPRONEWSブースの注目ポイント
会場入って左手奥はコシナ、焦点工房、DJIとちょっとマニアックなメーカーがブースを構える。焦点工房は近年すっかりお馴染みになった中国メイドのレンズをメインに扱う商社。中華圏のレンズをこれでもかと陳列するはずなので、レンズグルメにとっては見逃せないブースとなりそうだ。
コシナのブースはSEPTON 40mm F2 AsphericalやPORTRAIT HELIAR 75mm F1.8などのほか、未発表のレンズが密かに展示されていることがあるので素通りすることは許されない。DJIはドローンやアクションカメラなどに加え、ハッセルブラッドも展示されるので、中判デジタルに興味ある写真愛好家はぜひ足を運んでほしい。
なお、PRONEWSもPRONEWS SUMMITと称した映像愛好家向けのステージや、CP+2026の情報をリアルタイムに発信するブースを設ける。映像表現に興味ある写真愛好家は覗いてみるとよいだろう。
勢いを増す新興レンズメーカーと会場中央のブース群
会場中央には中規模から小規模なブースがひしめき合う。なかでもブースとしては最小となる1コマの広さのものが半数近くを占めるが、その多くは東アジア、主に中国や台湾、韓国などのレンズメーカーや三脚、リグなどのアクセサリーメーカーである。
筆者は長年、CP+ではそのようなメーカーを取材してきているが、例年それまで聞いたことのない名前のメーカーが何の前触れもなく出展することが少なくはなく、とても興味深く思えている。特に中国を本拠地とするメーカーについては、その勢いに圧倒されっぱなしだ。同時に彼らの話を聞くと日本の写真愛好家に自分たちの会社、自分たちの作っているアイテムを知ってもらおうとする意気込みがひしひしと伝わってくる。
メーカーによってはこのような展示会に不慣れなところもあり、見る側としてはちょっと物足りなさを感じる展示もあるが、それは大目に見てやって欲しい。いずれにしても興味深いものが多いので、ぜひ足を運んでみることをオススメする。
撮影体験を支えるアクセサリーメーカーと会場周辺の楽しみ方
また、ここでは従来からよく知られたアクセサリーメーカーも多数ブースを構える。展示するアイテムは多彩で見応えあるものであることは言うまでも無いが、大きさがわからないと買いづらいカメラバッグや三脚など実際に現物を手にとって見られるので気になっているアイテムがあったら確認するとよいだろう。ヴィデンダム、浅沼商会、ハクバ、エツミ、スリックなどのお馴染みのメーカーが多数出展しているほか、昨年出展をとり止めた銀一が再びブースを設けたのは個人的にも注目している。
そのほか会場は、子どもと共に楽しめるプラレールの巨大ディスプレイをはじめ趣向を凝らしたコーナーや、作品展示コーナーなど設けられており、終日飽きることはないはずである。またメーカー主催のほか、CP+事務局が主催するセミナーも多数開催されるなどイベントも盛りだくさんだ。さらに、CP+の開かれるパシフィコ横浜周辺はスナップなど手軽に撮影を楽しむのに適した場所も多いので、ぜひお気に入りのカメラを持って来場してほしい。
大浦タケシ|プロフィール
宮崎県都城市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、雑誌カメラマン、デザイン企画会社を経てフォトグラファーとして独立。以後、カメラ誌をはじめとする紙媒体やWeb媒体、商業印刷物、セミナーなど多方面で活動を行う。
公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員。