ゼンハイザージャパン株式会社は、同社が取り扱うNeumannの「M 50」を忠実に再現した真空管マイク「M 50 V」を2026年3月6日(金)に発売する。希望小売価格は税込2,235,200円だ。なお同製品は、Neumannの専任サービスおよび品質管理チームが1本ずつ手作業で製作する受注生産であり、最高水準の品質を維持するため生産数を限定している。
1951年に発表された「M 50」は発売以降、クラシックやオーケストラ録音の定番として使用され、独自の指向特性と優れたトランジェントレスポンスにより、デッカ・ツリー方式の確立にも大きく貢献した。「M 50 V」は、数えきれないほどの名録音を支えてきた真空管マイク「M 50」を細部まで忠実に再現し、さらに現代の制作環境に適した改良を加えて復刻した製品だ。
製品特長「M 50 V」
「M 50」の伝統的な音響設計を継承し、素材改良により耐久性が向上
40mmの球体に取り付けられた小型ダイアフラムの無指向性カプセルというオリジナルの音響設計を継承し、安定性と耐久性を高めるため、新たにチタン製ダイアフラムを採用した。これにより、長年高く評価されてきた「M 50」の鮮明な音像定位と力強い低域再生を実現している。
オリジナルの回路はそのままに現代の基準に沿った信頼性を実現
「M 50」オリジナルの回路設計を踏襲しつつ、厳選された超低ノイズのサブミニチュア管と、現代の環境下での干渉を防ぐRFコネクターを採用した。付属のNM V電源ユニットは各国の電源電圧に自動対応し、新しい「M 50 V」だけでなく、歴代の「M 50」マイクにも対応する。
Neumannのポートフォリオマネージャーであるヨルマ・マルクァルト氏は次のようにコメントしている。
マルクァルト氏:私たちの目標は、その伝統を尊重しながら、現代の録音現場の要求に応えることでした。「M 50 V」は、オリジナルの仕様に基づきドイツでハンドメイドされていますが、チタン製カプセルの採用やヨークマウント部のメカニカルデカップリングの改良など、現代的な改良も施しています。ステレオ、サラウンド、イマーシブとフォーマットを問わず、オーケストラ録音や映画音楽制作における究極の選択肢です。
Neumannのサービスおよび品質管理責任者であるメジド・ヴェセリ氏は次のようにコメントしている。
ヴェセリ氏:この復刻モデルは、単なるマイクではありません。録音の歴史が新たに息を吹き返した存在です。私と製造チームは、各ユニットを手作業で仕上げることに大きな誇りを持っています。すべての部品は綿密に検査・組み立てられ、プロフェッショナルがNeumannに期待する伝説的なサウンドを届けます。
オーケストラ録音から映画音楽まで、世界標準として認知される「M 50」
Neumannの「M 50」は、70年以上にわたり輝かしい歴史を誇るマイクだ。1950年代には、デッカ・レコードのエンジニアによって開発されたステレオ・オーケストラ録音手法「デッカ・ツリー」において、定番マイクとして採用された。このセッティングは現在、クラシック音楽や映画音楽制作における標準な手法とされている。
「M 50」は、数えきれないほどのクラシックアルバムのサウンドを決定づけ、オーケストラやコンサートホール録音において第一線の録音エンジニアたちに広く使用されてきた。また、伝説的な映画音楽作曲家やスコアリングエンジニアも、その鮮明な音像定位と自然な奥行き感を評価し、ハリウッドのスコアリングステージにおける定番マイクとして重用してきた。
さらにクラシック分野にとどまらず、「M 50」はポップスやジャズのセッションでも使用され、ドラムやブラスセクション、アンサンブルにも用いられている。その独自の無指向性カプセルと滑らかで伸びやかな高域特性が、その幅広い用途を支えている。
製品情報「M 50 V」
- チタン製カプセルを搭載し、ドイツでハンドメイドされたマイク本体
- 自動電圧対応機能を備えたNM V電源ユニット
- メカニカルデカップリング機構を備えた象徴的なヨークマウント
- 干渉を防ぐRFコネクターおよびケーブル(33フィート(約10メートル))
- ドイツで手作りされた高品質ケース
- ※2本以上の「M 50 V」を注文の場合はマッチドペアに対応