Blackmagic Designの発表によると、最新アルバム「華麗」からの先行配信シングル第二弾「LOVE」のミュージックビデオがBlackmagic URSA Cine 17K 65およびURSA Cine 12K LFで撮影されたという。
数々のヒット曲を生み出してきたクレイジーケンバンド。25枚目となるアルバムからのシングルカット「LOVE」のミュージックビデオは、白い壁のスタジオに白いマネキンが配置された、色彩を極力排除したシンプルなシーンから始まる。グレーのスーツに身を包んだボーカルの横山剣が歌い出すと、いつのまにか無機質だったマネキンたちが踊り出すというユニークな演出が特徴だ。
同作のコンセプトについて、監督の森本一誠氏は次のようにコメントしている。
森本監督:この曲を聴いたときに「LOVEにはいろんな形があって、愛は爆発だ」と感じたんです。また、送られてきた歌詞がゴシック調のフォントで書かれていて、そのビジュアルからマネキンが浮かびました。
歌詞を紐解く中で、愛にもいろんな表情があるように、マネキンにもいろいろな表情があって、見る人やタイミングによって何色にでもなれる。そしてこのサウンドを聞いたらマネキンだって踊りたくなるよね、愛することって自由で爆発的でハッピーで素晴らしい、ということをシンプルにユーモラスに伝えたかったんです。

同作の撮影を担当したシネマトグラファーの板垣大人氏は、フォトグラファーとしてキャリアをスタートし、初代Blackmagic Cinema Cameraで動画撮影を始め、これまでも様々なBlackmagicのカメラで撮影を行ってきた。同作ではURSA Cine 17KおよびURSA Cine 12Kで撮影を行った。
Blackmagic URSA Cineを選択したことについて、板垣氏は次のようにコメントしてる。
板垣氏:Blackmagic Designのカメラはこってりと色が乗っていて、コントラストがあるのが特徴で、そのトーンがボーカルの剣さんの色気や渋さを表現するのにとても合うと思いました。
URSA Cineは今回初めて使ったのですが、初代のBlackmagic Cinema Cameraに感じた革命的な魅力がしっかり詰まっていると感じました。もともとBlackmagicのカメラのトーンが好きなのはもちろん、このカメラはローリングシャッターのスキャンが速くなり、ダイナミックレンジも各社デジタルシネマカメラと比べてもトップクラスです。フルフレームでありながら可能なハイスピード撮影のフレームレートも高い。必要とされる技術要件を高いレベルで満たしています。

同作の撮影ではSteadicam用にURSA Cine 12K、ドリーおよびハンドヘルド撮影にURSA Cine 17Kを使用。レンズは、URSA Cine 12KにSigma High Speed Prime、URSA Cine 17Kには富士フイルムPremistaのズームレンズを使用し、シーンによって12Kや8Kと解像度を分けて撮影した。
撮影で特にチャレンジングだった点について、板垣氏は次のようにコメントしている。
板垣氏:剣さんのまわりをマネキンが囲んでいるシーンは、左側から方向性のある光が当たっているように見せたかった。マネキンを綺麗に見せるにはグラデーションがしっかり乗った柔らかい光が良いのですが、方向性をつけるには硬い光が必要です。対局する光の性質を両立させるには、現場で照明を大きく精密に作る必要があるのですが、時間的にも空間的にも制約がありました。
URSA Cineのダイナミックレンジのおかげで、その問題をクリアできました。ポストプロダクションで、剣さんはコントラストを強めに渋さを際立たせつつ、マネキンの白色は壁と同化させずに階調を残して調整しました。また、マネキンとチェスをするシーンでも、ダイナミックレンジが活きていて、スキントーンがナチュラルで綺麗に出ています。アジア系のスキントーンを自然に美しく表現できることはすごいことです。
自分が映像を始めるきっかけになったのが、"お弁当箱"カメラ(Blackmagic Cinema Camera)でした。Blackmagic Designは、手の届きやすい価格帯のままスペックの良いカメラを出し続けていて、映像に挑戦したい人たちの間口を広げてくれている印象があります。Blackmagicのカメラで撮影した作品を発表することで、いろんな人がBlackmagic Designのカメラを試すキッカケになればいいなと思います。
