アストロデザイン株式会社は、ジオテクノロジーズ株式会社およびその連結子会社であるグローバル・サーベイ株式会社(以下:GLC)と協業し、道路空間データの高度化を目的に、8K映像技術を活用した次世代走行調査ソリューションの実証実験を2026年3月より開始した。
同実証では、8K映像を活用した道路走行調査により、高精細な道路空間データ取得の可能性を検証し、ADAS(先進運転支援システム)用高精度地図などモビリティ分野や道路インフラ維持管理分野における活用可能性を探る。
近年、自動運転技術やAI技術の進展に伴い、高精度な道路環境に関するデータとその高度な解析が求められるようになっており、本実証はこうしたニーズに応える取り組みだとしている。
背景と目的
近年、自動運転技術やADAS(先進運転支援システム)の進展に伴い、道路環境に関する高精度なデータの重要性が高まっている。また、AI技術の進展により、高品質な道路空間データの取得や解析の高度化への期待も広がっている。
アストロデザインは創業以来、リアルタイム高速デジタル信号処理技術を中核とする高精細映像分野で、世界初・日本初の製品を数多く開発してきた。近年は、撮影・編集・伝送・上映・画像データ処理を含む8Kソリューション分野への展開を進めている。
一方、ジオテクノロジーズは長年にわたり地理空間データの開発・提供を行い、カーナビゲーションや自動運転向けのAD/ADAS用地図など、モビリティ分野におけるデータ提供を行っている。また、GLCは全国における走行調査を通じて、道路空間データの収集・運用に関する知見を蓄積している。
今回の協業では、アストロデザインの高精細映像技術、ジオテクノロジーズの地理空間データ基盤、GLCの走行調査運用ノウハウを組み合わせることで、道路空間データの高度化と高精細映像技術の新たな応用領域開拓という双方の戦略的課題の解決に取り組む。
3社は同実証を通じて、次世代の道路空間データ基盤構築に向けた技術的・事業的可能性を検証するとともに、社会インフラの維持管理高度化およびデジタルトランスフォーメーションに貢献する新たな価値創出を目指すとしている。
実証実験の概要
同実証では、8K映像を用いた道路走行調査によって、従来の走行撮影では把握が難しかった電柱番号や標識文字、路面のひび割れや白線摩耗などの判読性を確認するとともに、走行時の振動や逆光といった実環境下での撮影安定性、データ量や処理時間を含めた運用面の実用性を検証する。
さらに、従来のHD・4K撮影や目視調査と比較し、取得できる情報量や精度の違いについても評価する。
撮影した映像データについては、リアルタイム処理技術を活用した効率的な処理・分析や、AI解析との連携によるデータ活用などの将来的な展開も視野に入れ、技術検証を行う。
同実証で得られた技術および検証結果をもとに、自動運転向け地理情報データの活用を含むモビリティ分野、またインフラ維持管理分野など幅広い領域における新たなデータ活用の可能性を探るとともに、高精細映像データの取得から解析・活用までを含む新たなデータ活用モデルの創出を目指す。