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パナソニックは、NEPグループ(以下:NEP)とのパートナーシップにより、IT/IPプラットフォーム「KAIROS」とソフトウェア統合制御システム「NEP Platform」を組み合わせた新たなソリューションを展開する。この協業を通じて、従来の設備とIPベースの設備をシームレスに統合し、特定のベンダーに縛られることなく、柔軟で拡張性の高い制作環境の構築が可能となる。

同システムは、米国ラスベガスで開催される国際放送機器展「NAB Show 2026」のパナソニックブース(ブース番号C3509)に出展される。

パナソニック AV ノースアメリカのスティーブ・ミリー氏は、次のようにコメントしている。

ミリー氏:メディアや放送・配信業界では現在、ソフトウェアを中心としたIPベースの制作体制へと急速に移行しています。制作現場では、ライブ映像制作に求められる即時性と信頼性を損なうことなく、システムの効率化と運用の柔軟性を両立するため、クラウドとオンプレミスを組み合わせた運用モデルへの対応が強く求められています。

NEPとのパートナーシップは、KAIROSが掲げるオープンプラットフォーム構想において重要な前進となるものです。これにより、お客様はIPシステムへの移行を容易に進めることができます。柔軟で拡張性の高いKAIROSによって、ソフトウェアベースの映像制作の導入がより進むと考えています。

IPシステムへの移行を進めるためには、より柔軟かつ統合されたソリューションが求められる。NEP Platformは、放送・配信事業者による制作環境の最適化を容易に実現し、貴重な時間とリソースの節約に貢献する。KAIROSとの互換性を確保することで、制御や映像のフローが一本化され、オペレーターは単一のインターフェースによって、制作リソースの動的な割り当てや、KAIROSのマルチビュー表示、切り替えのトリガー、さらにメタデータの同期を行うことが可能になる。

パナソニックとNEPの連携により、制御の簡素化や柔軟なスケーリングが可能となり、制作業務の効率化に貢献する。オペレーターは、KAIROSによるスイッチングやNEPのルーティング、リソースの制御を単一の統合インターフェースから管理できるようになり、複数のシステムや操作画面を行き来する必要がなくなる。さらに、事前に検証されたこの連携により、現場での準備時間を大幅に短縮でき、より迅速で効率的な運用が可能になる。

今回の協業について、NEP Platformのダン・マーフィー氏は次のようにコメントしている。

マーフィー氏:パナソニックとの継続的なパートナーシップを通じて、業界最高水準の技術を結集し、ソフトウェア主体の統合されたエコシステムを実現することができました。NEP PlatformとKAIROSの連携は、オープンプラットフォームの考え方に基づき、複雑になりがちな制作ワークフローをシンプルにし、ライブプロダクションに求められる性能と信頼性を提供できることを示しています。

パナソニックは、業務用放送システム分野において数十年にわたり技術と実績を培ってきた。今回の協業は、KAIROSが持つオープンアーキテクチャと、世界中の放送・ライブプロダクション現場における実績に基づいている。

KAIROSは「KAIROS アライアンスパートナープログラム」を通じて、仕様や利用方法を明確に定義したAPIを公開している。これにより、認証済みのサードパーティとの高い互換性を実現しているという。

また、SMPTE ST 2110やNMOSといった標準規格に対応しており、従来の SDI ベースの制約から解放された、ソフトウェア中心の設計思想に基づく制作ワークフローをサポートする。さらに、ソフトウェアを前提とした構成により、専用機器に縛られることなく、設備規模や消費電力を抑え、環境負荷の低減という観点から、サステナビリティの実現にも貢献するとしている。

両社は、2026年4月19日から22日(現地時間)まで、米国ラスベガスで開催される国際放送機器展「NAB Show 2026」(ブース番号 C3509)にて同システムのデモンストレーションを実施する。