Blackmagic Designの発表によると、Houston Tamil Sangamが、Blackmagic Designのライブプロダクションワークフローを使用して、毎年恒例の「ティルックラル 」コンテストを撮影し、タミル文学の活気に満ちた祭典を初めて記録したという。ボランティアのチームによって支えられているこのワークフローでは、メインカメラとしてBlackmagic Studio Camera 6K Pro、Bロール撮影用としてBlackmagic Micro Studio Camera 4K G2が使用され、両カメラの映像はATEM Mini Proライブプロダクションスイッチャーに送られた。また、ポストプロダクションにはDaVinci Resolveが使用された。

世界で最も長く存続している古典言語の一つであるタミル語は、2000年以上にわたる文字の歴史を持つ。2019年に開始されたHouston Tamil Sangamのティルックラル・コンテストは、1,330の詩からなるタミル文学の最も有名な作品の一つである「ティルックラル」に関する知識を、チームで競い合う。このイベントを撮影するため、センティル・クマール・クランダイヴェラユタム氏は、ボランティアのカメラマンとしてBlackmagic Design製品を採用したマルチカム制作ワークフローを構築した。

クランダイヴェラユタム氏は、次のようにコメントしている。

クランダイヴェラユタム氏:私は、若い世代がプロ仕様のツールを気軽に使えるようにすること、そして実例を通して実行可能なことを若者たちに示すことに情熱を注いでいます。今回の制作における私の目標は、1台のカメラによる撮影という枠を超えること、そして小規模なボランティアチームにとっても、プロ仕様のグレーディングツールが実用的で使用可能なことを証明することでした。Blackmagic Design製品のおかげで、この目標を達成できました。画質はこれまでのどの試みよりも明らかに向上しています。

Blackmagic Studio Camera 6K Proはメインステージを撮影できるように設置され、Blackmagic RAWで外付けハードドライブに直接収録された。また、会場全体でBロール映像やクローズアップ映像を撮影するために、Blackmagic Micro Studio Camera 4K G2が使用された。両カメラの映像は、3台目のカメラの映像と共にATEM Mini Proへと送信された。クランダイヴェラユタム氏は、ATEM Mini Proのマルチビュー出力を通して制作状況をモニタリングしながら、プログラムフィードをSSDに収録した。

クランダイヴェラユタム氏:ボランティアの誰もがすぐにワークフローを理解してくれたのは素晴らしいことでした。

私を手伝ってくれたボランティアの一人は高校生でしたが、ATEMでのスイッチングを担当しました。説明する必要もほとんどありませんでした。直感的に操作できる点が素晴らしいですね。

クランダイヴェラユタム氏によると、Blackmagic Studio Cameraモデルに移行する前に、Blackmagic Cameraアプリを使用していた経験が、操作に慣れるのに役立ったという。

クランダイヴェラユタム氏:無償のBlackmagic Cameraアプリを使い慣れていたことで、標準的なスマートフォンのカメラアプリにはないフォーカスピーキングなどの機能を知ることができたんです。

すでに使い方を理解していたので、イベント中すぐに2台のBlackmagicカメラに適用することができました。

Micro Studio Camera 4K G2で私が最も気に入っている点は、なんと言っても小型のフォームファクターです。大規模なリグを組む必要がなく、イベント全体を通してBロール映像を撮影するのに最適でした。さらに驚いたのは、レンズが小さいことに関わらず、非常に正確なフォーカス合わせができたことです。

クランダイヴェラユタム氏はまた、Blackmagic Studio Camera 6K Proの使い勝手の良さにより、カメラの経験が浅いボランティアでも簡単に操作できたと指摘する。

クランダイヴェラユタム氏:サンシェードの付いた内蔵スクリーンはまさにゲームチェンジャーでしたね。

カメラが捉えている映像を常に明確に確認できたので、何かを推測する必要は全くありませんでした。フォーカスピーキングを赤色のハイライトに設定し、ボランティアの方々には赤い線が被写体から外れないようにすることを指示しました。大きくて直感的な画面のおかげで、それが可能でした。

外付けドライブに直接収録できることも、ペースの速いイベントでは非常に役立った。

クランダイヴェラユタム氏:イベント中、収録の準備が万全ではなかった瞬間がありました。メモリーカードを探し回ることなく、ドライブを接続するだけですぐに収録を開始できるのは非常に便利でしたね。

イベント後、同氏は映像をバックアップし、2021年以降使用し続けているDaVinci Resolveで編集作業を開始した。

クランダイヴェラユタム氏:DaVinci Resolveを知ったきっかけは、無料だったことです。しかし無償版にこれほど多くの機能が詰め込まれていることに本当に驚きました。DaVinci Resolveのトレーニングサイトには豊富なコンテンツが用意されていたため、学習曲線は最小限で済みました。

Blackmagic Studio Camera 6K Proを使用してBlackmagic RAWで収録すると、これまで私が使用してきた他のどのカメラフォーマットと比べても、はるかに広いダイナミックレンジが得られました。以前はLOGフォーマットを使用していましたが、Blackmagic RAWでネイティブに撮影し、ポストプロダクションでそのラティチュードを得られるのは、まさに別次元の体験でした。

去年までは、これほど大規模のイベントを適切にキャプチャー・収録するためのリソースが単純に不足していました。大会の開催には多大な労力と人員が必要となるため、撮影は二の次になっていたんです。今年は、参加できなかった方々にも私たちの活動内容を理解し、評価していただけるよう、特別なイベントにしたかったんです。同時に、将来的にはより多くの方々に参加していただけるようなイベントにしたいと考えました。Blackmagic Designはこの目標を達成する上で大きな助けとなってくれました。

クランダイヴェラユタム氏は、ボランティア活動やプロとしての仕事でDaVinci Resolveを頻繁に使用しており、Houstonタミル語学校では生徒やボランティアにクリエイティブテクノロジーを紹介している。同氏は最近、DaVinci Resolve Studioにアップグレードし、DaVinci Resolve Speed Editorを組み合わせたが、これによりポストプロダクションが大幅に効率化されたという。

クランダイヴェラユタム氏:私にとって映像制作で最も大変なのは編集作業でしたが、Speed Editorを試してみたところ、操作のしやすさやカット・編集の簡単さに驚かされましたね。

ステージ上のプログラムでは特に多くの間があり、以前はキーボードショートカットを使って対処していましたが、それでも動作が遅かったです。Speed Editorでは、検索ホイールで非常にスムーズに作業できます。さらに素晴らしいのはDaVinci Resolve Studioで、これを使えば文字起こしデータを取り込んで、無音部分を自動的にカットできるんです。本当にもっと早く導入していればよかったと思います。